声 1 ページ16
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梟谷グループ(＋烏野)での短い合宿が無事に終わり、はや数日。
2週間後に控える夏休みの長期合宿に向けて、私は選手たちの自主練に積極的に付き合っていた。
「ナイスレシーブ！」
ぱあん、重たい音と同時に高く上がったボールに、大きく声を出す。
お手本のようなレシーブを魅せてくれた夜久さんが、私を振り向いてニッと笑った。
夜久さんが上げたボールは、綺麗な弧を描いてきっちりセッターの位置に落ちてくる。
ネットの向こうにいた黒尾さんが、それを見てがくりと項垂れた。
「クソ、やっくん手強すぎ」
「良いサーブだったぞ！」
「嫌味デスカ？？」
──黒尾さんの、ジャンサー強化大作戦。
期末テスト後から彼のサーブ練習は本格的になっていて、こうして部活後に居残って自主練をすることも珍しくない。
最近は夜久さんか海さんのどっちかがサーブレシーブに入っているんだけど、今日は夜久さんだ。
「Aー、今ので何本目？」
Tシャツで汗を拭いながら、黒尾さんが私の方へ向かってくる。
無防備に晒された腹筋から目を逸らしつつ、私は慌てて立ち上がった。
「今ので28本です。アウト2回でネットが4回。そのうちネットインは1回なので、コートに入ったのは23本ですね」
つけ続けていた記録を彼に見せながら、口頭でも伝える。
疲れた頭で数字を追うのは、きっと大変だろうから。ノートを見せるのはカタチだけだ。
「んじゃーあと2本だけやるか。2本とも決めるから見ててネ」
「……昨日は最後の3本が終わってから、10本も延びましたけど」
昨日の自主練の、「あと1回！」を永遠繰り返していた黒尾さんを思い出しながら言う私。
夜久さんなら「終わりって言っただろ！」と一蹴しただろうけど、昨日の彼の練習相手は優しい海さんだったから。
「仕方ないなぁ」とズルズル延びて、……まあ11回目の「もう1回」はさすがの海さんも笑顔で一刀両断したんだけど、それでもかなり長時間の自主練だった。
「その節はすみませんでした！今日はちゃんと帰るから！」
私の一言でサッとキメ顔を崩した黒尾さんが、慌てたように頭を下げる。
別に怒っているわけではないけれど、自主練とオーバーワークって紙一重だ。
やっぱり私としては、選手には何より自分の体を大切にしてほしい。
「反省してるならいいです。最後の2本は、しっかり水分補給してからにしてくださいね」
「ハイ……」
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暁☆(プロフ) - 黒尾ファンさん» ありがとうございます、頑張ります🙇♀️ (4月15日 8時) (
レス) id: f3c28010ce (このIDを非表示/違反報告)
黒尾ファン - お手伝いは、聞いてない〜⁉ヤバこれは、現実でもキュンってするところ。うわぁもうヤバいしか言えないこれからも頑張ってください (4月13日 7時) (レス) @page25 id: 13c9948002 (このIDを非表示/違反報告)
暁☆(プロフ) - yuuuさん» コメントありがとうございます！とっても嬉しいです🥰 (4月11日 23時) (レス) id: f35ddf974d (このIDを非表示/違反報告)
暁☆(プロフ) - 黒尾ファンさん» 嬉しいコメントありがとうございます！頑張りますね💪 (4月11日 23時) (レス) id: f35ddf974d (このIDを非表示/違反報告)
yuuu(プロフ) - ドキドキ、きゅんきゅんでした💖だいすきです♡ (4月11日 19時) (レス) @page24 id: 6410d877bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暁☆ | 作成日時：2024年3月20日 1時
