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二郎side
やばい。近い。

ラップをしてるときみたいにいかねぇ。

語彙力?っつーのがなくなってくる。

「山田くん?聞いてる?ボーッとしてるけど」

「あ、」

「聞いてなかったんでしょ。もう一回言うね。ここは・・・・・」

琴倉さんは優しい。基本的に怒ることはない。

「あ、ってことはここは、こう・・・・か?」

「そうそう。あってるよ。ここまでだね。テスト範囲。」

「ありがとな!!」

「ちょっとずつ理解していってくれてるから、教えるのが楽しいよ。」
ニコニコしてくれてる。あー。めっちゃかわいいー。

「山田くん?」

「その山田くんっていうのやめねぇ?二郎でいいよ。みんなそう呼んでるし」

「そう?じゃあ、二郎くん。私のことも名前で呼んで?」

「お、おう。」

あっさりといい放たれた。
あ、やばい。結構くる。


「あ、もうこんな時間だね。帰ろっか」

「送るよ。こんな時間に女一人はあぶねーからな」

「それじゃ。お願いしようかな」









「へー、二郎くんお兄さんと弟さんがいるんだ」

「おう。すんげーかっこいいし尊敬してる兄ちゃんがな。兄ちゃんみたいにかっこいい男になりたいぜ!」

「かっこいいよ。」

「え?」

「二郎くんはかっこいいよ。あ、あそこが私の家。送ってくれてありがとう。また明日」



やべ。
やっぱり好きだわ。

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作者名:嘉村田昴 | 作者ホームページ:http://uranai /tennnenn chanto tun kunn  
作成日時:2019年4月14日 0時

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