愛し愛され。2【Fischer's】

いつでも味方　ndaho ページ38

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「…だほ。」


いつもより少し低めで元気がないAの声。


俺はなるべく優しい声色で


「どうしたー？」


って聞く。


そしたらAがさっきの声とは違ったか細い声で


「構って…」


と言った。


本当は構ってほしいというより側にいてほしいんだろう。


なんか嫌なことでもあったかな。


それを聞くのはまずAを抱きしめてあげてからにしよう。


「ん。いいよ。おいで。」


俺が精一杯両手を広げるとAは俺の体へ飛び込んでくる。


俺は顔を埋めてるAの頭を優しく撫でながら聞いてみた。


「…A、なんかやなことあった？」


俺がそう聞くとなんだか服が湿っていくような感覚。


「ん…だっでねえ〜…？」


鼻声で、まだ頭を埋めてるから聞こえにくい。


それでも気にせずに聞いていると


「会社でね？ミスとかぜーんぶ私のせいにされてね〜？」


「うん。うん。」


泣いているからか少し口調が子供っぽくなっている。


なんか可愛いな。


「私だけ、こっぴどく叱られてさ〜？なんなんだよぉ〜…」


「…ひどいやつらだね。A、明日はもう仕事休みでしょ？」


「そうだけど…」


「じゃあさ、ご飯食べてお酒飲んですっきりしよ？俺、話聞くから。」


「あと、俺はいつでもAの味方だからね。」


俺がそういうとようやく顔をあげる。


「ほんとに…？」


「本当だよ。ずっと話聞いてあげるから。」


「うん…。だほぉ〜。」


「うん？」


「大好きぃ〜。」


「…まだお酒飲んでないのに…！」


「ん？なんか言った？」


「い、いや？なーんも！」

作者より ※できれば見てほしいです。→←温泉同好会　Fischer's　リク

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