数多な異世界と死にかけの道化師

光を狙う血 ページ29

M


リンネという暴走者を探していたら
『大変です！宮殿ロビーにブラッドと名乗る血塗れ少女が……』
｢血…血塗れ！？｣
海｢空 驚くとこそこじゃない！｣
ｶﾞﾔ｢ブラッド？｣
ﾀﾏ｢なんだっけ？｣
ブラッド……
そいつは世界を崩壊させる集団
シノアリスのリーダー的存在
｢ということはやつの狙いは……｣
『光様です』
｢ガヤさん！玉のこと任せた！｣
ｶﾞﾔ｢宮田は？｣
｢俺は海と一緒にブラッドを倒してくる！｣
??｢それは限りなく不可能に近い………｣
背後から声がした
ふりかえるとそこにはニカに似た人物がいた
｢………ニカ？｣
ﾆｶ｢ニカ？誰ですか？僕はピノキオ あなた達が偽って覚えているシノアリスのリーダーの側近です｣
そういって奴はニコリと笑い
玉の腕を掴み走っていった
｢あ！まて！｣
すぐに追いかけたが
あいつは足が速かった
ｶﾞﾔ｢つーか何処つれてくつもりなんだ？｣
｢わからない…でもブラッドの目的は玉の光花だと思う｣
ｶﾞﾔ｢それって世界を崩壊させるため？｣
｢だろうなﾆｶ｢だーから崩壊させるだけじゃねぇっつーの！｣…わわわっ！｣
急に豪速球の攻撃がきた
前を見るとそこにはピノキオとは違う人物がいた
ﾆｶ｢僕と会うのははじめてだよね？僕はグレーテル……………いっちゃうけど君たちのメンバー…二階堂高嗣のもう1つの姿だ！｣
｢…っ！ニカ！？｣
ｶﾞﾔ｢嘘だろ……｣
ﾆｶ｢厳密にいえばニカは僕の時の記憶はないんだけどね｣
｢どういう………｣
ﾆｶ｢簡単にいってしまえばこいつ(玉森裕太)が暴走したときにあんた(宮田俊哉)が治めると同時にその時の記憶を消すのに似てる…かな？｣
ﾀﾏ｢どういう…｣
ﾆｶ｢あんたのその力 君たちのメンバーの内1人の生きる糧にさせてもらうよ｣
ﾀﾏ｢え？｣
｢ちょっとまって！｣
ﾆｶ｢なに？こっちにゃ時間が｣
ｶﾞﾔ｢いって…｣
｢ガヤさん？｣
ｶﾞﾔ｢いや…なんか急に痛くなった…｣
すると何処かから鐘の音のようなものがきこえてきた
ﾆｶ｢やばい…彼が生きていられる時間が残り6時間…｣
ﾀﾏ｢どういう……｣
ﾆｶ｢細かい説明なんかしてる暇ない！とっととロビーいって儀式すんだからさっさといくよ！｣
ﾀﾏ｢え？ちょ！｣
｢あ！まて！｣
あいつにはいろいろとききたいことがあったが
今はそれどころじゃない
もしかしてメンバーの中にブラッドがいる？
さっきの鐘の音は一体…
それにガヤさんが何故痛んだのか…
それを知るには
少し時間がかかった

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