What is right ?

014 . 交渉 ページ15

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たくさんの人質がいる場所に移動させられたA 。



一緒に行動していた父親も二葉も何処にいるのかわからない 。

その時 、突然獣たちが発砲し始めた 。




今はもう守ってくれる武蔵はいない 。

耳を手で覆い 、身を縮ませて自分の身を守る 。














羊 「 全員立て 、早く立て！ 」




鶏 「 ほら立て！ 」




猪 「 何してんだ立て！！ 」













人質の中でいちばん後ろにいるA 。

そんな後ろ姿に近づく 、猿の面を被った人影 ... 。













猿 「 俺たちが怖いか 」




「 っ 、え⋯⋯？ 」




猿 「 さっきからずっと震えてる 」




「 ⋯⋯⋯⋯っ 」




猿 「 安心しろ 、ここでお前を撃ったりはしない 」









猿 「 怖いなら 真っ直ぐ家に帰らないとな⋯⋯ 」














すぐ耳元で放たれたボイスチェンジャーをされた声 。


その声がひどく低く 、Aは再び体を震わせた 。


















一方 、和泉の元へと戻った武蔵は

配信画面で一部の人質たちが解放されていく姿を見ていた 。














武蔵 「 A⋯⋯どこだ⋯⋯⋯⋯ 」














解放する と言っていた龍の言葉を信じて

娘の姿を探す武蔵 。




多くの人質の中に紛れているからか 、画面が小さいからか 、

Aの姿を見つけることが出来ないままでいた 。














武蔵 「 いない⋯⋯？ 」




和泉 「 武蔵Aちゃんを保護したらすぐに連絡して！ 」














空港の外にいる隊員に指示をする和泉 。



頼む⋯⋯と目を瞑り娘の無事を祈る武蔵 。

少しの沈黙が流れたあと 、無線機から隊員の声がした 。














隊員 「 武蔵Aちゃんを保護しました！ 」




武蔵 「 はぁ⋯⋯ 」














張り詰めた空気から安堵した県警メンバー 。


武蔵もホッとし 、和泉と目を合わせた 。












和泉 「 Aちゃんをこっちに連れてきて 」









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