悪夢 ページ47
それからの戦いは、もはや一方的であった。
敵の策略にはまり敗北が目の前にあることは、歩兵の信達でさえ感じていた
先の読める王騎ならばなおさらである
しかし王騎は_____"笑った"
王騎「ンフフフお見事です。完全にしてやられましたよォンフフフ」
これほどの死地に落とし込まれたのは二十年ぶりくらいですか、という王騎からはまだ余裕が漂っている
王騎「本当に久しぶりに血が沸き立ちます。」
その言葉に王騎軍の胸に火が灯る
王騎「退がりながら敵のほころびを探りますよ。玄維、周央しんがりを。西登は歩兵の先導を、胡丸兄弟は趙荘軍左翼の裏に拠点を作りなさい。」
次々と側近に司令を下す王騎の姿を見た歩兵たちに戦の覚悟が蘇る
側近「殿、失礼ながら交戦面で考えると右翼に拠点を作った方が宜しいかと」
王騎「いえ、左翼で大丈夫です。何せ左翼には」
蒙武に隆国、Aもいます。と王騎が側近の方を向くと
龐煖の大矛によって両断された側近が目に映った
王騎「...」
龐煖「どこへ行く王騎、決着はまだついておらぬぞ」
そう王騎に語りかける龐煖のしぶとさは、二人の因縁そのものだった
そうしてまた二人の一騎討ちが始まったが、秦軍の立て直しには王騎が必須だ
崩れかけている士気を保つにはそれしかないため、王騎の側近達は何とかして龐煖と王騎を引き離そうとする
そうする間に秦軍は、李牧軍に呑み込まれたのだ
趙国side
魏加「ついに怪鳥、地に墜つ_________か」
この魏加、喜びのあまり鳥肌が立っておりまする。と、何か思う所があるといった風に魏加が言う
カイネ「その割には嬉しそうに見えませんが、魏加殿」
魏加「あそこまでの大人物の死となると、単純な感情だけではないのだカイネ」
王騎は六国の国民全てに恨み憎まれ、その死を望まれているが、
同時に、王騎が史に名を刻む英雄であることを皆が認めている証でもある
魏加「だが、その王騎が今日倒れる。六将中最強とも噂されたあの王騎が」
何故か分かるか?、とカイネに問う
魏加「それは_____」
ここにいる李牧様があの王騎を超える化け物だからだ
と言った魏加の目からは、李牧に対する尊敬の念や恐れすら感じられる
この戦いを期に、新たな時代が幕開けるのだろう
魏加はその場に居られること自体に心震えているのだ
魏加「では御免」
カイネ「どこへ行く魏加殿」
魏加「全土が注目するこの場に僅かでも爪痕を残したく...」
例え汚れ役としても________
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南南東(プロフ) - 夢主ちゃんと昌平君の絡みが最高です!楽しく読ませて頂いています<(_ _)> (2022年8月2日 16時) (レス) @page21 id: 74d17b21fe (このIDを非表示/違反報告)
ユリ(プロフ) - かなでさん» いえいえ、あんまり気になる程のあれじゃないのでw楽しく読まさせてもらってます(*´艸`) (2021年9月28日 9時) (レス) id: 667be50b60 (このIDを非表示/違反報告)
かなで - ユリさん» ほんとですね...!!無知で申し訳ない💦 (2021年9月28日 1時) (レス) id: 09771bce21 (このIDを非表示/違反報告)
ユリ(プロフ) - コメント失礼します、23ページや38ページの「付箋」はもしかして「伏線」の間違いではないでしょうか? (2021年5月25日 18時) (レス) id: 667be50b60 (このIDを非表示/違反報告)
かなで(プロフ) - 星雲1234さん» ありがとうございます!! (2020年12月23日 16時) (レス) id: 2c2de7bbac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かなで x他1人 | 作成日時:2020年7月2日 0時