君の隣の奪い合い【キングダム】

王騎出陣　１ ページ29

ー咸陽ー

「王騎将軍！」

「王騎将軍！」

六将復活に多くの人が咸陽にてその姿を見にきていた

正直、これ程勝利を疑わせない将軍は今の秦にはいない

そんな中王騎は蒙武に声をかける

王騎「蒙武将軍、“副将”を引き受けて頂いて感謝してますよォ」

蒙武「やかましい。前衛は俺がもらう、この戦、貴様の出番は無いと思え。」

行くぞ、と言う蒙武の声に兵達は雄叫びで返す

昌文君「…まさか蒙武を副将にするとはな。」

奴で大丈夫か？と昌文君は確認を取る

王騎「もちろんです。彼の破壊力はこちらの大きな武器となりますからねェ」

だが突出した刃は時として諸刃になる

昌文君「くれぐれも手綱を放さぬよう気をつけろ。」

王騎「ンフフ分かりました。」

かつて共に修羅場を乗り越えてきた二人にしか分からないことがある

二人にしか分かち合えない感情もある

昌文君「勝報を待つぞ。」

王騎は「必ず」と力強い声で言い、

では、と咸陽を後にした


_______始皇三年三月 王騎出陣_______

王騎出陣の事実は各国の諜報員を通じ全土に広がった

それは列国のとって大きな衝撃であり

この戦は一気に全土が注目するところとなった

しかし“陸の孤島”と化した馬陽にはこの一報は届いてない

彼らはひたすらに見えぬ援軍の到来を信じ、

必死に耐えていた

王騎軍にとって咸陽から馬陽までは十五日の道のりである

そして一方、信達歩兵軍はあと九日のところまで行軍を進めていた









今週中にもしかしたら続編行くかもしれません

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