私の魔法【REBORN！】 (ページ36)

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マーモンに言われた通りビデオ通話と書かれているところを押すとベルの顔が大きく映った。

『…凄！何これ？！』

ﾍﾞﾙ｢しししっ、A間抜けズラしてるぜ｣

『失礼だな。』

このスマホを通じてイタリアと日本で会話ができていると考えると凄いことだなぁ、と改めて文明に感謝する。

途中、銀色の物体が通ったので何か、と問いかけると、その正体はスクアーロらしい。
顔すら出してくれないのか、と落ち込んでいると忙しいからまた今度と言われたらしい。

『作戦隊長様は大変なんだもんね。』

気づくと朝日が昇る時間帯になっていて驚いた。
やはり彼等と居ると時間があっという間にすぎているようだった。

まだ一日も経っていないのにもう恋しくなってくる。
その思いを断ち切り、通話を終了することにした。

女々しいのは今日までだ、と私なりの決意を固めて新品の制服へと手をかける。

朝ごはんを済ませ、色々登校への準備をする。
スクアーロから貰ったピアスをはめ、ベルから貰った指輪もはめたら、準備完了だ。

学校に行くのは初めてなので何を持っていくか分からないし、まず学校の場所も分からない。

少し早めに出て、同じ制服の人について行けばいいかという考えに至り、探してみることにした。

目の前で日本固有の挨拶である｢いってきます｣という声が聞こえた。その男児は同じ並盛中学校の制服を着ていた。

『ねぇ、並盛中学校ってどう行くの？』

私からの問いかけに少しだけビクりと肩を揺らした。こちらを向いた瞬間何故か頬が染まっていた。

自惚れている訳では無いが私は顔が整っている方だ。きっと私を見て惚れてしまったのだろう？

…そんなこと考える暇なんてない。

その男児はわかりやすく親切に教えてくれた。一緒に行きましょうか？、との誘いも受けたが急ぎだったので断らせてもらった。

『ありがとう、また会えたらいいね。』

出来るだけ早く走る。
その姿をある赤ん坊が見ているとも知らずに。

｢…｣

歩いている生徒を何人も何人も追い抜いて、少し驚異的な目で見られる。そりゃあ、私が独立暗殺部隊ヴァリアーの幹部なのだから当たり前だ。