私の魔法【REBORN！】 (ページ28)

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『はーい！どうしたの。』

私は先程まで5人でいたことを知っているので、呼びに来てくれたのかと思い、少しだけ気分が上がった。

ｽｸ｢今、暇かぁ？｣

『うん、暇だよ。』

どうしたの？、と聞いたのにそれが聞こえていなかったかのように話が進められる。内容は着くまで秘密ということらしい。

『わっ！？』

何の動作もなく、いとも簡単に持ち上げられた。
今はいわゆる”お姫様抱っこ”をされている。

『ねぇ、重いからー！！！』

まるで思春期の子供のような気持ちになった。

5年前はまだ7歳で軽かったからよく抱っこしてもらっていたが、今は12歳。だいぶ重くなっているに違いない。
早く離して欲しい…

ｽｸ｢俺はそんなんで倒れるほど病弱に見えるかぁ？｣

それもそうだな、と思ってしまったのはしょうがない。
スクアーロは細く見えて結構鍛えてて力持ちだ。

『わかったよ…』

渋々了承すると、嬉しそうに私をスクアーロの部屋まで運んだ。

やっと到着し、両手が塞がれているにも関わらずドアを蹴破って中へと入った。

ｽｸ｢連れてきたぞぉ！！！！｣

あまりにもでかい声で少しだけ耳がキーンとなった。
瞬間的な反応で目をつぶってしまったので、今開ける。

『！！』

『あぁ、そういうこと…』

沢山の飾り付けが施されている。
むさ苦しい男たちと赤ん坊でよくここまでできたなぁ。
ベルは器用だからすぐ終わりそうだけど。

あの短時間でよくここまでやったなぁ、と感心しているとある生暖かい液体が頬の上を滑った。

ﾍﾞﾙ｢A泣いちゃったじゃん…｣

スクアーロに降ろしてもらったあと、ベルが私の涙を拭ってくれた。よしよし、と頭も撫でてくれた。
ほかの幹部たちも励ましてくれたりしたが、皆優しい目をしていた。

そのせいでまた洪水のように涙が流れ出す。止まらなくなってしまったようだ。明日は腫れちゃうかもな、と思いつつも涙は止まらない。

ﾙｯｽｰﾘｱ｢もう！甘えん坊さんねぇ～♪｣

『おねえちゃん…』

うふふ、という笑いを零して

ﾙｯｽｰﾘｱ｢ほら、笑いなさい。あなたはそういう顔よりも笑顔がピッタリよ♪｣

お姉ちゃんはいつも元気になれるような一言をくれる。
女心が分かっているから、とっても話しやすい。
本物の姉妹になったら絶対楽しいのにな。