松下村塾の日常〜泣き顔〜 ページ6
※松下村塾の日常は主人公くんが子供っぽい、そして原作の記憶どこいった状態になります
.
「松陽先生!!」
少し大きめな声で松陽先生を呼び止めた。
すると松陽先生は廊下に出かけていた足を引っ込めて俺の近くまで来てくれた。
松陽「どうしたんですか?晋助」
そう問いかけてくれた先生に少し小さめな声で言う。
「先生は、銀時の泣き顔を見たことありますか?」
そう聞くと少しだけ目を丸くしたあとすぐにニコリと笑って答えた。
松陽「うーん...あ、そういえばありましたよ。
銀時が夜厠に行った時に後ろから肩を叩いたらびくっとなって...」
その松陽先生の言葉を遮って言う
「そうじゃなくて...えっと...」
そうすると松陽先生は予想通りとでも言うようにふふ、と微笑んだ
松陽「わかってますよ。...私も、見たいと思っているので」
「!!」
松陽「もちろん、君と同じ理由でね。」
松陽先生も...?
松陽先生は今教室の隅っこで刀を抱えながら眠っている銀時に少しだけ目を向け言った
松陽「...ですが、あの子は自分に興味がありませんからね。」
そして銀時から目を離し目を伏せ
松陽「それに、あの子は器用に見えて...とても、不器用ですから」
「...俺、アイツを見てるとムカつくんです。
アイツ、手習いの時は全くと言っていいほど興味無さそうで、なのに、剣術だけはすごく上手くて...
剣術だって、向上心なんかなさそうで...
だけどほんとは誰よりも努力してて、なのにまるで興味無いみたいな態度で...
でも、時々、ふと思ってしまうんです。
...アイツは、感情が少し欠落してるんじゃないかって...」
あぁもう!
言ってることごちゃごちゃだ。これじゃ松陽先生もわからないだろ!
松陽「ふふ、晋助はそれが腹立たしいのですね。」
「...」
その言葉に無言の肯定を示しているとふと頭に暖かく少し重い何かが乗っかった。
それが松陽先生の手だと気付くのに差程時間はかからなかった。
「!...」
松陽「もし...、もし、私たちが、銀時の泣ける場所を...泣ける場所になれたら、素敵ですよね」
「...はい...!!」
.
.
ふぅ、と煙管の煙が立ち上る
紫煙の先に見えるのは
銀色の笑っている姿。
「ふ、先生...どうやら俺たちはアイツの
アイツの居場所は、別んとこだったみてェだ」
先生、アンタの教え子達は揃いも揃って生きるのが下手クソらしい
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高杉紗夜香(プロフ) - ののいろ系女子さん» えっ?ヤバい?ヤバいっすか!?いやとても嬉しいです!コメント!!!最近更新まったくできていませんでしたが頑張って絞り出すんでどうか捨てないでください(はぁと) (2019年2月10日 10時) (レス) id: 47ea433c10 (このIDを非表示/違反報告)
高杉紗夜香(プロフ) - こここここさん» まじですか!?そんなに叫んでいただけるほどですか!!??わたくし滅茶苦茶嬉しい限りでございますよ!!ほんとうにありがとうございます!! (2019年2月10日 10時) (レス) id: 47ea433c10 (このIDを非表示/違反報告)
ののいろ系女子 - えっ?ヤバい。本編もヤバいけど、番外編もヤバい。えっ?ヤバい。好き。 (2019年2月10日 10時) (レス) id: 8fb3eabd58 (このIDを非表示/違反報告)
こここここ - \( ‘ω’)/ウオオアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアーッッッッッッッッッッッッッッ!!好きです(告白 (2018年11月2日 9時) (レス) id: 94dd1e54ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:高杉紗夜香 | 作成日時:2018年8月2日 18時