【成り代わりとか】なぜこうなった【聞いてない】 番外編

万事屋よ永遠なれ 伍 ページ5

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万斉「ふ、拙者が死ぬる時はお主次第にござるよ。」



そういった後万斉は部屋から出ていった。



「……」


万斉に、銀時の居場所を教えてもらった後は直ぐに、鬼兵隊を解散しよう。

今はまだ被害は少ないがこれから先いつ誰が白詛にかかってしまうかもわからない。


…宇宙に、行ってもらうしかないよな


それしか白詛から逃れる術はない。

俺だってならないともわからない。



この世界が結局は誰の記憶にも残らない世界(モノ)ならば、だれが銀時を殺そうと変わらないよな。


…ならば、最後に、銀時を殺そうと試みるのも悪くはない




「…にしても、随分と変わっちまったなァ」


この世界も、俺たちも



目を閉じれば思い出してしまう幼かった日の幸せな日々。
何度も夢に見た。

もしこの世界が虚構の世界で…夢の世界で、あの夢が現実ならばと願ったこともある。



こんなことになるのならば、最初から独りでいるのも良かったのかもしれない。

その方が苦しまなかったのではないか。



…嗚呼、そういえば、松陽先生に言っていたっけ



“例えこれから先この選択を後悔する日が来ようとも
俺は、この幸せだけは後悔したくありません。”

と



俺は、今、あの時言った通り後悔せずにいるのだろうか。


俺は、自分のことすらわからないのか。



「情けねェな...」


もう、何もかもを投げ出してしまいたい。

だが、そんなことしていいはずはない。



俺は、銀時を殺して、そして、そして、...その後は...


その、あとは...


俺も...



いや、そんなこと許されない。

俺はこの世界で、生きて、生きて生きて生きて、最後を見届けなきゃなんねェ。



それが、俺の...償い



いや、そんなもんじゃ俺の罪の償いにゃなんないか。

だが、そうだとしても、少しくらいは、減らせるかもしれない。


己の、罪を。



「嗚呼、そうか、俺は、俺の罪を減らす為に、銀時を……利用するのか。」



相変わらず最低なエゴイストだ。

だが、それが俺なのかもしれない。









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(最後は…最後くらいは、本当の自分で挑んでも、いいよな…)







(…早く、早く来て、俺を……殺してくれ。…最後の希望が、お前になるとはな…“高杉”)

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