#21 美勇人side ページ21
＊
「...美勇人！」
トイレに立ったやっすーが、
別の席の片付けをしていたおれを呼んだ。
首をかしげると、にやにやした顔で近づいてきて。
やっすーのこの顔は、絶対わるい顔だ！
「そんなにAちゃんが心配？」
「え...」
「惚れちゃうんじゃないかって心配なんでしょ？
まさかAちゃんが探してたの、
ながつだったとは思わなかったわ俺も！」
...全く、やっすーも廉とおなじかよ！
人の恋心をもてあそんで！なんなんだ！
そりゃ、心配にもなるもんでしょ。
だって、自分のすきな子が、
『かっこいい』ってさわいで探してたひとと、
おれの目の前でであっちゃったんだよ？
なんてことはやっすーにはいえなくて、
だってそんなのいじられるだけだし。
黙々と片付けをつづけながら、
「そんなことないよ」とだけぼそっとこたえる。
「いいのー？そんなこと言ってて！」
「...ほんとのことだし」
「強がってると本当にながつに取られるよ？
絶対あれちょっといいなとか思ってるやつだよ」
「えっ...！！？」
「ながつ、さっきから話す度照れてるし！
そりゃそうだよなー、Aちゃん可愛いもん」
「...かわいいのなんて前からしってるし」
「でもAちゃんもながつのこと気になってて、
それで探してた訳でしょ？
どうなってもおかしくないよねこれは！」
「やっすーもういいよ！わかったから！」
...そんなの、おれが1番わかってるよ。
ずっとちかくにいて、ずっとすきでいたんだもん。
ふとながつのいるテーブルをみると、
廉が追加の料理をはこんでいったところで、
なにやら岸がたのしそうに話しかけてる。
その会話にもちろんながつも混ざってて、
きっとこうやって廉とかともなかよくなって、
...ながつはきっとここにもっとくるようになって。
そんな光景、簡単に想像できちゃうよ。
「俺はAちゃんの味方だからね！」
「え、何で...！？」
「だって俺にとっても可愛い後輩だもん。
そりゃいつでも女の子の味方ですよ、俺はね！」
「...やっすーつめたいじゃん...」
「強がってる暇があるなら早くアタックしたら？
頑張るなら美勇人のことも応援するよ」
やっすーはそういって、あざとくわらう。
なんなんだよもう、みんなそろってさ！
＊
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りり(プロフ) - あきさん» コメントありがとうございます！嬉しいです。ゆっくりとですが、完結まで更新頑張りますので引き続きよろしくお願いします！ (2018年12月24日 21時) (
レス) id: 6193b7c26e (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - とってもおもしろいです！更新楽しみにしてます(^o^) (2018年12月20日 19時) (携帯から) (レス) id: cdcc880021 (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - 紗南さん» コメントありがとうございます。そんな風に言って頂けて光栄です（＾Ｏ＾）ゆっくりですが、更新頑張ります！今後もよろしくお願いします。 (2018年1月22日 19時) (レス) id: 065cfa3c4f (このIDを非表示/違反報告)
紗南(プロフ) - 今1番好きな小説です！更新楽しみにしてます！！ (2018年1月22日 16時) (レス) id: 25b5ad77e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りり | 作成日時：2017年12月22日 12時
