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「なーんて、意気込んだけど無理ですよねー...」
呟きながら、少し離れたところにいる麻里を見る。
恒例の軽音部の飲み会でみんなわいわい騒ぐ中、
お酒そっちのけでAと美月とずっと話してて。
付き合ってからこんな連絡取らなかったの、
初めてだって言うのにさ。
同じ場所にいても、会話どころか目すら合わない。
意外としれっとしてるもんなんだなー、
気にしてんのはやっぱ俺だけか。
「で、何？慎太郎、麻里と喧嘩中なの？」
「あ、や、喧嘩って言うか...」
「麻里が「慎太郎から連絡ない」って気にしてた」
「え、本当に！？」
「は、何その反応？お前ら何があったの？」
「お節介焼いちゃおうかなー！」なんて、
隣で優しい樹くんは毎度のこと声をかけてくれて。
甘えてつい話してしまったら、
大吾と同じような答えが返ってきた。
「麻里もだし、萩ちゃんもそんなバカじゃねーよ。
2人ともそんな大事な人、
簡単に傷付けられるような奴じゃないじゃん？」
「...大丈夫っすかね」
「大丈夫じゃなかったら嫌だろ？
慎太郎、お前男だろ、しっかりしろよ」
「分かってますけど...」
「なーにを渋ってんの！ちゃんと話せばわか」
『慎ちゃん、』
「...え？」
樹くんとの会話をぶった切って、
珍しく入ってきたのはA。
ちょっと困った顔で、勇気を出したように。
『麻里が落ち込んでる。1回話してあげて？』
「え...」
『理由なく好きな人から連絡来なくなったら、
誰でも心配だし不安になるよ。
さっきからずっと麻里、泣きそうだから...お願い』
そう言って、手を引っ張られて。
振り向くと樹くんがおっきく頷いてて、
頷き返してその手に付いていくと、
同じように連れ出された麻里と、...2人きり。
秋の空は空気が澄んで、オリオン座が見える。
久しぶりに交わった目線に、
何から切り出していいか分からなくて。
「...慎太郎、わたし何かした？連絡ないから...」
ちょっとハスキーな、大好きな麻里の声。
感情が、止められなくなりそう。
「...萩谷くんと、一緒にいたじゃん」
「え？」
「...嘘ついて、萩谷くんと一緒にいたじゃん？」
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りり(プロフ) - 鎖蘭さん» 優斗くんは書くのが初めてだったので大丈夫かな？って思ってたのですが、担当の方にそう言ってもらえるとすごく嬉しいです、安心します（；＿；）！トリッキーなんてかっこいいわけではないですが、鎖蘭さんの推測の通りです！(笑)気づいて下さりありがとうございます！ (2017年11月1日 16時) (
レス) id: 065cfa3c4f (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - 鎖蘭さん» コメントありがとうございます！前も頂いてましたよね？最後まで読んでいただけて嬉しいです。完結できずずるずる秋になってしまっただけなのですが、そう言って頂けると光栄です、、、！ (2017年11月1日 16時) (レス) id: 065cfa3c4f (このIDを非表示/違反報告)
鎖蘭(プロフ) - あと、ラストに自担ゆうぴさん出てきて、一人青春してるのが本当にゆうぴさんらしくて、物凄く沸いたんですが、最後のセリフに長妻と何者が入ってるこれは…。りりさんがトリッキーな方だととらえていいですか、、？笑 (2017年10月31日 16時) (レス) id: a9fe46912a (このIDを非表示/違反報告)
鎖蘭(プロフ) - 完結おめでとうございます！初めの頃から読ませていただいてました^^季節はすっかり秋なのに、夏恋を読むとどうも夏の淡い恋が目に浮かんで、りりさんの世界観に引き込まれてました…！ (2017年10月31日 16時) (レス) id: a9fe46912a (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - みーたんさん» コメントありがとうございます！全部読んで頂けて光栄です、瑞稀くん優斗くんはずっと出したかったんですがタイミングが掴めず最後に(笑)こちらこそ素敵なお言葉嬉しいです（＾Ｏ＾）ぜひ次回作もよろしくお願いします！ (2017年10月27日 16時) (レス) id: 065cfa3c4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りり | 作成日時：2017年9月28日 1時
