【デスノート ニア】天才と天才

世界の切り札の名探偵の後継者 ページ8

A
「あ、それともう１ついいですか？」

ワタリ
「はい、なんでもどうぞ。」

A
「竜崎さんって、いつ日本に帰ってしまうんですか？彼に色々聞きたいんですけど。」

ワタリ
「明日、帰る予定です。私と竜崎は今はキラ事件の捜査をしていまして。そう長いことここにもいれないんですよ、」

ワタリも帰るのか。
そしてキラ事件…。
さっきも聞いたワードが飛び出してくる。

捜査っていうから、キラを捕まえようとする側だよね。
そっか、知ってるって言っても敵どうしなんだ。
でも、絶対キラは死なないあの人は正義なんだから。
正義は…絶対勝つ。

ワタリ
「どうかしましたか？」

１人で自分の世界に入っていると、ワタリが声をかけてきた。
私はとっさに作り笑いを用意し誤魔化す。

A
「あ、いえ。危なくないのかなぁって、」

キラは顔と名前を知っていれば殺せると聞いたことがあるし。
竜崎さんの味方をするわけではないが、捜査なんてしたら、殺されるでしょ？

ワタリ
「ええ、勿論命がけです。ですから、偽名を使っております。」

A
「偽名…。竜崎さんは偽名なんですか。あ、もしかしてワタリっていうのも…。」

ワタリ
「はい。まぁこのくらいしかお話はできませんが。貴方は人を見る才能がありますね。きっと竜崎を、いえ、Ｌを継ぐ候補の１人になるでしょう。」

…Ｌ！？
Ｌって、Ｌ？

あの、世界一の名探偵とか、最後の切り札とか言われてる？
ホントにいたんだ？
てかなんで私がＬを継いじゃうのよ、路線が色々とおかしいでしょ。

A
「あの、Ｌって…。あの、探偵の？」

ワタリ
「言ってませんでしたね。ここ、ワイミーズハウスは、Ｌの後継者を育てる場所なんです。そのため才能のある孤児たちがあつまって、英才教育をうけています。貴方の資料を見る限り、これはさっきも言いましたが貴方は相当才能がある。Ｌを継ぐ候補として選ばれるでしょう。」

なに、ここそんな場所なの？
つか、資料って何！？
どうりで立派だと思った。


…でもごめんね。

私はキラを神と同じくらい崇めてるの。
そのためだったら、何でも出来るくらいに。
すごく、とっても。

私はフラッと窓辺から動き、

A
「ごめんワタリ、Ｌのところ行ってくる。遅くなるといけないから戻ってて下さい。」

そう言って、ワタリの返事も聞かずに部屋から出た。

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