対向車線のまぼろし ページ10
生放送を始めるちょっと前に、ジェルくんとるぅとくんからも連絡があった。
何かあったら相談しろよって言われた。
生放送の枠はもちろんさとみくんの枠でということになった。
discordのチャットがさとみくんから飛んでくる。
さとみくんAちゃんいける?
A準備は出来てます
さとみくんごめんね、俺のリスナーが本当に
A気持ち、わからない訳では無いので大丈夫です
さとみくんとりあえず枠とるね
Aはい
さとみくんが枠を開いたことは通知で確認後、通話を繋いだままさとみくんが話を切り出した。
コメント欄はやっぱり荒れてる。
さとみくんは一体どう思うんだろう。
「とりあえず、Aちゃんも来てくれてるから話をしよう」
「さとみさんとリスナーのみなさん、初めましての方もそうじゃない方もよろしくお願いします、Aです」
コメ欄は、さとみくんに関わらないで。だとか、同じリスナーなのになんで断らないの？とか。
普通にいろんな言葉が飛び交う中私のリスナーがいつも通りにコメントで元気かーい？とか言ってくれるのが何となく嬉しい。
「今回の件、俺から誘ったんだよね」
「…私は知ってる方多いと思うんですが、るぅとくんともジェルくんとも繋がりがあります。でも、今回の件はずっと断ってたんです」
「俺が何度も何度もジェルにお願いして、やっと会わせてもらえて、コラボの許可もくれたんだよね」
「本当はこうなるのが嫌で、断ってたんです」
「俺もジェルもるぅともさ、こんなことにはならないってリスナーのこと信じてたんだわ」
さとみくんの声が怖い声になる。
いつもの声より全然低くて怒ってるのがよくわかる。
「これ以上彼女を叩くなら、俺はそのツイートしてる人みんなブロックするから」
「え？」
「俺が言いたかったのはこれ。自分の友好関係まで制限されたくない。」
「さとみさ…話が違…」
「俺がそうしたいの、リスナーのこともしんじたいし」
さとみくんの言葉にみんな聞いたのか少しずつアンチコメは減ってる。
それでもさとみくんの意見は変わらないらしい。
でも、私も意見を変えたくない。
「リスナーとして、私はやっぱり今後はコラボしないようにします」
「ちょっと、！」
「私だって嫌ですもん、これは譲れないです」
さとみくんは不服そうに唸った。
☆
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はちみつ(プロフ) - はのさん» 2度もコメントありがとうございます。どちらも読ませていただいておりました！特にこう言う界隈は他界隈への影響も大きので少しでもリスナーの意識が変わったらなーと思いつつ書きました。素敵な作品と言ってくださり、ありがとうございました！ (2020年2月3日 2時) (
レス) id: fdd37857b4 (このIDを非表示/違反報告)
はの - 二度目のコメント失礼します。完結おめでとうございます！更新お疲れ様でした！！こういうことがありえそうなのが怖いですよね…特にこの界隈は年齢層が低いのでそれも踏まえて、ですよね…考えさせられる素敵なお話をありがとうございました。次回作も楽しみです。 (2020年1月27日 1時) (レス) id: d7c684c614 (このIDを非表示/違反報告)
はの - お話の題名が素敵すぎます…！内容も面白いし現実的で凄く素敵です！こんな素晴らしい作品なのに素敵としか言えない自分の語彙力を恨みます…作者さんのペースで頑張ってください！応援しております！！ (2019年9月16日 4時) (レス) id: d7c684c614 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：舘 | 作成日時：2019年8月5日 3時
