専属メイド(番外編？) ページ8
メイド、Aがコーヒーを届けるべくいつもの様に主人の部屋の扉をノックしようとした時だった。
中から
「……最近はすっかりお辞めになられておりましたのに」
湯気立つコーヒー片手に唇を尖らせて拗ねるように言ったAの前には第2の主人であるグルッペンがいた。
「おっと、大先生んとこのメイドじゃないか。主人の部屋は反対方向だゾ。」
「いえ、このコーヒーは只今処分致すものです。あ、飲みますか？」
「トン氏にやっといてくれ。で、なんやまぁたあいつは城に女連れ込んどったんか……」
「最近はシーツを買える回数が減っておりましたのに……」
そうわざとらしく呆れ顔をするAにまぁあいつも今回は大分我慢してたゾとフォローを入れるグルッペン。それに知ってます、と冷静に答えると何かを思い出したような仕草をしたAはそそくさとグルッペンの前を去った。
Aはキッチンへと向かうと、先程まで持っていたカップの中身をシンクに流し込むともう1つカップを用意し、どちらにも新しい中身を入れた。
「ご主人様に近づく女は……計画的に、排除しなくては。」誰にも聞こえないほどの小さな声でそう呟いた。
いつもの様に扉をノックするとちょっと鬱くん、誰か来たわよなんて言う女の声が聞こえてきて、Aは今までにないくらいに冷めた顔をした。
そんな声を無視し、扉を開ければ主人のシャツを着た女が主人を揺すって起こそうとしていた。
そんな女が見えていないとでも言うように主人に向かって微笑んだAはそちらに行きそっとキスをした。すると主人は目を覚まし、寝ぼけた様子で「エリちゃん……？」なんて言ったのだ。
Aは表情を変えぬまま名乗るとお客様を門前まで無事にお届けして参りますと言って女をその格好のまま少々乱暴に動かすと門前まで無言で連れていった。
「御機嫌よう兵士様。少々此方とお話をいたしたいのですか目と耳を塞いで頂いてよろしいですか？」
兵士たちは慣れたように動作をすると少しその場から離れた。
「さて、エリさん……でしたっけ？」
「いえ、リサですけど」
「ああ、そうなんですね。単刀直入に申します。ご主人様に二度と会わないで頂けますか？」
「そ、そんなの無理よ！だってまた会う約束しちゃったし、それに……」
そういった所で女の声は途切れた
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雪見(プロフ) - イッチーさん» ありがとうございます！作者自身気力と時間があれば書きたいと思っていますので多分ぽこぽこシリーズで出てくるんじゃないかなと思います！(現実逃避) (2019年9月9日 21時) (
レス) id: d89ce00aa3 (このIDを非表示/違反報告)
イッチー(プロフ) - Knオチ(？)の長編見たいです！1話だけで面白いとかどういうことですか？！ (2019年9月9日 16時) (レス) id: 5ec0e9eb2a (このIDを非表示/違反報告)
ひーにゃ(プロフ) - 雪見さん» ありがとうごさいます!!書いてくれるだけ嬉しいです！ (2019年7月16日 7時) (レス) id: 98b1773e06 (このIDを非表示/違反報告)
雪見(プロフ) - ひーにゃさん» リクエストありがとうございます！遅くなるかもしれませんが頑張って書いてみようと思います。イメージと違ったらごめんなさい(∩´〜`∩) (2019年7月16日 7時) (レス) id: d89ce00aa3 (このIDを非表示/違反報告)
ひーにゃ(プロフ) - 身長と慎重の続き見たいです‥‥。すんませんリクエストお願いします！ (2019年7月16日 6時) (レス) id: 98b1773e06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪見 | 作成日時：2018年12月23日 20時
