［ONE PIECE］いや知らねェよ、って思ってました。今までは。 (ページ25)

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２４話ページ25

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『マジでやんの』

｢大マジ！｣

森潰れそ

『私死んじゃうからやめようよ』

｢ダーメ！これで勝った方が姉だからね！｣

『よしやろう』

ぜってー勝つ

こんなド天然な姉要らん

つか腹立つから絶対姉にしたくない

｢何かこれでやる気になられたら悲しいね｣

『知らない、覇気は？』

｢見聞色だけでお願いします｣

レイちゃんはまだ武装色が使えないらしい

まぁ、最強夢主はだんだん強くなるんでしょ

そーゆーもんでしょ

『了解、エース君よろしく』

お、おう、という曖昧な返事を聞いて、鉄パイプを投げ捨てる

軽く関節を鳴らし、構える

｢行くぞ？･･･始めっ！｣

ヒュ、という風の音がして、視界の端に一気に移動したレイちゃんの姿を追う

パン、という音が鳴るのは、私が手の平で受け流してるから

『レイちゃん脇締めて』

｢うんっ！｣

『重心高い』

｢分かった！｣

私とレイちゃんで組み手をする時はよくやってる行為

私が指摘して、レイちゃんが直す

組み手中に喋るのスゲェとか言ってるけど、レイちゃんも伊達に最強夢主語ってないからね

いやレイちゃん自身は語ってないけど

絶対もっと強くなれるよ

私なんか手も足も出ないくらいにね

『だから…っここ！』

｢ぅえ！？｣

出来た隙に足を運び、手を掴んで空中で一回転させる

そのまま地面に叩きつけるなんて事はせずにちゃんとふわっと降ろしてあげた

｢い、1本、Aの勝ち！｣

『レイちゃんは時間が経つと隙が出来るからね』

｢むー…｣

私が姉だ。はっはっはっ(真顔)

んんっと唸りながら伸びをすれば、まだムスッとしてるレイちゃん

１つ溜息をついた

『レイ、飯取りに行くよ』

レイ、と呼び捨てにすれば、あからさまに嬉しそうな顔をするレイに、頬が緩んだ

｢うんっ！｣

(やっぱり私が姉だな)

(Aが姉なら良いかなぁ)

((今の何のための勝負だよ))

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