［ONE PIECE］いや知らねェよ、って思ってました。今までは。 (ページ24)

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２３話ページ24

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｢今日は俺が勝つからな｣

『ほざけ』

ルフィ君に開始の合図を頼んで、お互いに構える

｢行くぞォ？…始めっ！｣

ガキィン___

開始と同時に振り下ろされた鉄パイプを受け止める

鉄と鉄のぶつかる音がうるさい

鍔迫り合いじゃ不利になるのは分かってる為、早めにバックステップで距離をとる

何度も交え、押された直後に片手を鉄パイプから離せば、案の定勢いのままに突っ込んでくる

それを躱し、スピードに乗って飛んできた蹴りを鉄パイプで受け止める

不安定な体制のエース君の足を絡めとるように鉄パイプを動かし、地面に倒した

起き上がらせる間もなく首元にクルクルと回した鉄パイプを突きつけた

『ゲームオーバー』

｢1本！Aの勝ちだな！｣

｢あー、また負けた｣

そのまま地面に寝転ぶエース君に、鉄パイプを背中に戻す

『私も強くなったな…』

まだまだか、と拳を握れば、いつの間にか起き上がってきたエース君に頭をポンポンと撫でられた

『何急に』

｢絶対お前より強くなってやるからな｣

『無理でしょ』

｢な"っ！妹に守られてちゃ兄貴じゃねェだろ！｣

何だ、そんな事

てゆーか、私に魔法がある時点で既に無理だし

『私は守りたい者を守るために強くなったん
だから守れなきゃ意味無いでしょ』

未だに頭の上に乗っている手をギュッと握って私より高い位置にある目を見つめた

｢はぁ…じゃあお前より強くなれるまでは守ってくれ｣

『元よりそのつもり』

ひひ、と笑ったエース君に嬉しくなった

｢Aー！俺ともやろう！｣

『え、うん、いーけど』

エース君の始めっ！という掛け声にルフィ君は攻撃を繰り出してくる

因みに、ルフィ君と戦う時は素手だ

｢ゴムゴムの～ピストル！！｣

ニュンっと真っ直ぐ伸びた腕は私の横にある

その腕を掴んで引っ張り、背負い投げの容量で地面に伏せさせた

｢1本！Aの勝ち！｣

｢クッソ～、何で当たんねェんだ？｣

軸がブレブレだからなー

『ルフィ君は、体幹と足腰鍛えたらいいと思うよ
そしたら真っ直ぐ狙ったところに伸ばせる様になると思う』

｢そうか！足腰と体幹だな！分かった！｣

ほんとに分かってんのか

｢あー！私抜きでやってる～！｣

『げっ、来たよレイちゃんが』

｢げっ、って何！？｣

はいはい、とサラリと流せば案の定私vs(たい)レイちゃんで組み手をする事になった

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