［ONE PIECE］いや知らねェよ、って思ってました。今までは。-2- (ページ24)

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４９話ページ24

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『ルフィ君に免じて許してあげます』

手がチョーカーを撫でるのはもう癖

この人のそれが愛の形なら、夢の1つが叶うから

拒絶はしない、抵抗はする

｢A…｣

『ウジウジしないで、面倒臭い』

ぽん、と座ってるから私よりも下にある頭に手を置く

『色っぽい顔、カッコよかったけど。無邪気な笑顔の方が私は好き』

さらっと髪を撫でてからベンさんに帰ります、と頭を下げる

『お世話になりました』

｢あァ、悪いな。うちのお頭が｣

『いえ、あ、シャンクスさん。』

ん？と顔を上げるシャンクスさんに口角を上げて見せた

『そんなに好きなら落として下さい？』

じゃ、と自分の船に飛び乗れば、それと同時に動き出す

ほんとにクロカ優秀

｢またな！A！｣

何も答えずに手を降れば、笑顔を返してくれた

その顔の方が良いな、やっぱり

詫びと言ってベンさんに渡されたのは新聞

開いてみてやっと分かった

『演舞のA、ね…』

｢どうなさいました？｣

おやつを持って近付いてきたクロカにそれを渡す

｢おや…｣

ONLY ALIVE
演舞のA
1億ベリー

『手配書作られるとは思ってなかった』

最初の手配なのに1億って何だよバカかよ

そんなに目立つ事してなくない？

｢本部の大佐倒したからでしょう｣

寄る島々で悪い事してるから、仕方なくだし

『面倒事は嫌いなのに…』

｢どこに向かいますか？｣

まぁ、いいや

『シャボンディ諸島』

｢成程、聞いてきます｣

『よろしく』

変化して飛び立っていくクロカ

夜叉鴉だからカラスと話せるらしい

こうやってたまに聞きに行ってくれる

戻ってきたその後ろにはカラスの群れ

『多い…』

｢案内してくれるとの事で…｣

『いいよ、ありがとう』

それにしても燕尾服に黒い羽根って似合うな

暫くして見えてきた島に、一瞬だけ目を奪われた

地面から浮き出てくるシャボン玉に、巨大な木

『ここがシャボンディ諸島か…』

｢私は食料調達に行ってまいりますが、お嬢は如何がなさいますか？｣

『いや、クロカは船番してて』

世界貴族…天竜人が居るかもしれないから、クロカはいかせられない

それを察したように頷いてくれた

『命令、誰かが来たら私が帰ってくるまでもてなす事』

｢御意にございます、我が主。お気を付けて｣

『行ってくる』

さぁて、用事終わらせますかぁ

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