＃３２ ページ34
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スル、と攻撃を躱しつつ懐に入って鳩尾に蹴りを入れる
吹っ飛ぶものの、ダメージは食らっていないようで顔を歪めた
｢無駄だァ！下等な人間が、俺に楯突くな！｣
ガッ、と飛んできた拳を足で止めれば、そのまま捕まれて壁に投げられる
『か、は…』
タコみたいな奴が起き上がっているのが視界に入り、止めようとグローブを口で噛んだ瞬間腹に衝撃が加わった
｢これで終わりかァ!!｣
『が…っ、ンのやろ…！』
足払いをして体制が崩れた所に回し蹴りを入れる
タコはゾロが何とかしてくれていた様で、安堵して息をついた
｢余所見とは随分余裕だな…｣
『そう見えてるなら光栄だ…ねっ！』
下から顎を狙った蹴りを避けられ、飛んできた水に殺気を感じて避けようとするも、当たって体が吹っ飛んだ
オエ、と口から血が出てくる
開いた胸元から見えるソレに触り、口端の血を拭って立ち上がった
｢手を使わねェのはポリシーか？｣
『あたしは厨房に立つ人間だ、手に傷付けるわけにゃいかねェんだよ』
繰り出す蹴りも見事に避けられていく
途端頭痛がしてフラッとしたところで、腕を掴まれた
『おい…っ離せ！』
｢シャハハハ！そんなに手が大事か｣
次の瞬間、嫌な音が響いた
ボキッ、という骨の折れる音に、感覚
『っぁ"……っの野郎…！ぶっ殺す！』
顎を掴んで持ち上げられ、下にあるそいつの目を睨みつける
ズレた服から見えた左肩から二の腕にかけての火傷跡に、アーロンが目を見開いたのが分かった
｢大層な火傷じゃねェか｣
『だろ？自分でもそう思うぜ』
振り上げられた手に薄く笑う
｢あ？｣
『交代だよ、魚野郎』
｢戻ったァーーっ!!!!｣
アーロン以外が歓喜の声を上げ、ルフィ君が帰ってくる
『遅ェよ…』
｢レイス！！｣
ガッと襟を掴まれる
いや
『おい…待て、流石に…』
｢交代だ!!｣
ルフィ君の笑顔を見て、まァいいかとか思っちゃうのはそんだけ絆されている
バシャン、と体が海に叩きつけられ、力が抜ける
ゴボ、と口から出ていく水泡が光に反射して綺麗だった
途切れそうになる視界の中、見えたのは
多分、最愛の人
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祥(プロフ) - こねこさん» わぁぁ！ありがとうございます(*´ω｀人)頑張りますねっ！ (2018年1月10日 6時) (
レス) id: cb00cb1df7 (このIDを非表示/違反報告)
こねこ(プロフ) - こんばんは^^*とても面白いです…！更新頑張ってくださいね！応援してますっ (2018年1月9日 18時) (レス) id: be237ed739 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：祥 x他1人 | 作者ホームページ：http://Nano
作成日時：2017年12月27日 4時
