＃１８ ページ19
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ドサ、と地面に落ちた状態で何度か転がり、壁に当たる
｢レイス!!!｣
『あー、大丈夫』
悔しそうに眉を寄せるサンジに軽く手を振れば、攻撃しようとしてるルフィ君を止めてくれる
｢何で避けねェんだよ!!｣
『そこのクソ野郎が、引き金引いちまうだろ』
｢卑怯じゃねェかよギン…こんな条件、どっちも飲めねェよ｣
そのサンジの言葉に訳が分からないと言う様にに店を捨てればいいだけだ、と主張するギンの言葉をサンジが遮った
｢この店は、そのジジイの宝だ!!!｣
俺がクソジジイから何もかも取り上げた、と
もう何も失って欲しくない、と叫ぶサンジに、静かに目を伏せ、ゆっくりと開けた
『…ギン、あたしは欲張りなんだよ』
頬骨から垂れる血を左手で拭い、薄く笑って立ち上がる
『店も、ゼフさんも、サンジも…！ここはあたしの居場所だから…唯一の、居場所だから！
もう、2度と失いたくねェんだよ!!』
｢レイス危ねェ!!｣
その言葉に反応するより早く、動いたらダメだ、という事が頭を掠め、首を両側から挟まれた
膝から崩れ落ちるようにうつ伏せに倒れ、
動かずにギンに右手を向け、呟いた
『欠陥品(ディフェクト)…！』
パールが飛び、重さと重力を利用して私の背中を目掛けて落ちてくる
『っ、サンジっ！！』
当たる直前に名前を呼び、伝われ！と思いながら攻撃を受けた
声にならない声が口から漏れ、視界がチカチカとする
｢オーナーから取り上げたって…!!｣
｢2度と失いたくねェって…!!｣
｢なんの事だ!!何があったんだよサンジ、レイス!!!｣
こーゆー時、頭を掠めるのはいつもあの嫌な声だ
"何で、何のために生まれてきたの？"
"ごめんなさい、お母様。私、私…！"
私が生まれたのはシバ島という有名な島
1つの国があり、代々ある一族が王座を継いできた
ハーネット一族という名だ
不思議な力を持って生まれた私は、大層皆に好かれていた
ことある事に凄いと褒め称えられ
楽しく、そう。《楽しく》なんてモノがそもそも間違いだった
その力を嗅ぎつけた政府が、私を保護したいと言いに来たのだ
勿論私は拒否し、母に助けを求めた
最初は優しくあやしてくれた
なのに、突然態度が変わった
｢あんたなんて、私の子じゃないわ！バケモノ！｣
その言葉が、酷く心にのしかかった
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祥(プロフ) - こねこさん» わぁぁ！ありがとうございます(*´ω｀人)頑張りますねっ！ (2018年1月10日 6時) (
レス) id: cb00cb1df7 (このIDを非表示/違反報告)
こねこ(プロフ) - こんばんは^^*とても面白いです…！更新頑張ってくださいね！応援してますっ (2018年1月9日 18時) (レス) id: be237ed739 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：祥 x他1人 | 作者ホームページ：http://Nano
作成日時：2017年12月27日 4時
