＃１９ ページ20
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何故急にそんな事を言われなければならないのか
どうして急に態度を変えたのか
聞きたい事は沢山あるのに、私は何も教えられずに、暗い暗い地下牢に何日も放置された
生きてちゃいけない、もう不必要な存在、投げかけられた言葉が脳を掠め、一筋の涙が頬を伝った
そんな時、事件は起きた
爆音、悲鳴
それらが外から、否、上から聞こえてきて、私の牢屋の前には母が立っていた
その頃私は、衰弱しきっていて
歩く事すら、いや立つことすらできない状態だった
そんな私に母は言ったのだ
｢その力で私を守ってちょうだい！｣
なんて、身勝手だろうと
そう思った
誰が私をここまで追いやったか分かっているのかと、問い詰めたくなった
私は最後の力を振り絞って、母から逃げた
もう、アレを自分の親だと思いたくなかった
無我夢中で走っていれば森に着き
辺り1面に赤、赤、赤
火で囲まれていて、もうダメだと、自分はここで死ぬのだと
そう思った
そして静かに目を閉じ、導かれるままに闇に身を投げた
次に目が覚めた時にはもうバラティエに居た
買い出しに行っていた、と言って彼は、ゼフさんは私を助けてくれたのだ
片腕に火傷を負って
コックならば手を大切にしろ
そうゼフさんに教わる度に胸が痛くて、恩返しをしようと
この人を、この人の宝を、命を賭して守ろうと
そう決めたのだ
私の声に反応してサンジがギンの顔を蹴り、ゼフさんから離す
宙に浮いた銃は地につく前にボロボロと崩れ、原型を留めて居なかった
『コックは手が命だって、自分で言ったくせに…!!勝手にあたしを生かして、勝手に死ぬんじゃ世話ねェや…』
ガン、と拳を地に当てて無理矢理起き上がる
『サンジ、そっち頼んだ』
｢任せとけ、ぶっ倒れんじゃねェぞ｣
ほざけ、と言ってサンジと背中合わせに立つ
『レストランは渡さねェ!!』
｢クソジジイも殺させねェ!!｣
『たかがガキを救う為にでけェ代償払いやがったクソ野郎だぜ？』
｢俺だって死ぬくらいの事しねェと、クソジジイに恩返しできねェんだよ!!!!｣
若干フラつき、サンジの背中に当たれば、小さく大丈夫か、と声をかけられる
『舐めんなよ…これでもバラティエ唯一のウエイターだぜ』
｢無理は、しねェでくれ｣
『てめェに言われたかねェな』
シュボ、と同時に煙草に火をつけ、互いに敵を見据えた
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祥(プロフ) - こねこさん» わぁぁ！ありがとうございます(*´ω｀人)頑張りますねっ！ (2018年1月10日 6時) (
レス) id: cb00cb1df7 (このIDを非表示/違反報告)
こねこ(プロフ) - こんばんは^^*とても面白いです…！更新頑張ってくださいね！応援してますっ (2018年1月9日 18時) (レス) id: be237ed739 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：祥 x他1人 | 作者ホームページ：http://Nano
作成日時：2017年12月27日 4時
