無口な妹と人気声優達

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次に目が覚めた時さっきよりもどこかスッキリしていた。

梅「おはよ。もう寝なくて大丈夫か？」

「(うん…なんか目覚めちゃった。)」

梅「夕方辺りに江口さん達が顔出してくれるって。」

「(了解…ねイベントは？どうなったの？)」

梅「…イベントは延期。後日落ち着きしだい改めて日程発表だって。まぁ分かっているとは思うけど刺されたことニュースになってるから。ネットニュースもだけどワイドショーとかにもね。」

そう言って見せられた画面には、大体的に取り上げれたニュースの映像が映っていた。

「(やっぱり…。)」

梅「そういえば声全然出ないのな？」

「(うん頑張ってはいるんだけど…)」

梅「いいよ無茶すんな。俺は慣れてるし声出なくてもわかるよ。」

「(ほんと助かる…)」

しばらく裕一郎さんと話していると兄や良平さん、神谷さんたちがやってきた。

江「A！！」

神「うるさっ！」

良「ここ病院。声抑えろや！」

梅「皆さん総じてうるさいっす。」

江「…ほんと目覚めて良かったっ…とりになるのかと思ったっ泣」

両親の事故があってから、兄は私の怪我や体調不良に敏感になっていた。

「(お兄ちゃん…)」

神「おいまだAちゃん目覚めたばっかなんだからな」

江「あっごめ…」

「(こっちこそ心配かけてごめんね…)」

江「えっ声は？」

梅「目覚めてから、出てません。でも俺たちは口話できるからあんまり気にしてないです。」

江「そっか…もうほんとに無茶な事はしないでよね…。」

神「そうだぞ、いきなりステージに出てきたと思ったら犯人との距離を詰めに行ってるし、仕舞いには刺されるしでこっちの心臓持たなかったよ。」

良「怪我は？どれくらいなの？」

梅「全治3ヶ月。内臓までは達してなかったもののそれでも傷口は深かったみたいでそれくらいはかかるそうです。」

「(私のせいでイベントも中止になっちゃいました…)」

梅/江「そんなことないって！」

神/良「「？？？」」

江「あっ…今Aが今回イベント中止になったのは自分のせいだって…」

神「それは断じて違うよ？Aちゃんはちゃんとプロとして仕事してきたんだから、そんなこと言ったらダメだよ。」

良「そうだぞ、Aちゃんのおかげで俺たちは怪我なく今も大好きな芝居ができてるんだから！」

「(…そう言って貰えると助かります。)」

梅「ほらまだ寝てろって。顔赤いぞ」

神「熱上がってきたのかもね俺達もうすぐ仕事だしそろそろ行くわ。また現場で」

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