無口な妹と人気声優達

〜イベント直前〜 ページ38

控え室を出た私はチーフさんの元へやってきた。

チ「！！…ほんとにそれでいいんですか？」

『私はこの作品がファンの皆さん達に少しでも勇気を分けられたらと思っています。それに…今回のイベントそこまで私は話すことありませんしまずは、今日ステージを成功させることを第1優先にお願いします。』

ス「…了解です！絶対成功させます。」

他「「はい！」」

『ありがとうございます。本番は裏でお手伝いさせてください。』

話が終わった頃なかなか戻ってこないことを心配した神谷さんと良平さんがステージ裏にやってきた。

良「ああ居た！なかなか戻ってこないから心配したよ…ってなんで衣装スタッフTシャツに着替えて…」

神「ステージ立たないつもりなの？」

「…コクッ」

良「なぁ！？なんで…作成の様子みんなに伝えるんだって言ってたじゃん！」

『この声ですし…それにまだ伝える機会はありますから。』

神「……ねぇそれって本音？なんか無理して言ってる感じするんだけど。」

『本音です。このイベント成功こそ私たち裏方の人間が心から願ってることです。』

そう打ってみせるとしばらく神谷さんはスタッフさんに私が呼ばれるまで私から視線を逸らすことはなかった。

そうして、準備は進みイベント開始の時間まで改めて控え室で待機となった。

〜開場〜
客「えっなんか今回のイベント警備すごくない？」

客2「確かに、警備員の数すごいよね」

客3「しかもステージ近くにたってる警備ってガチの警察じゃない？」

客「ほんとだ…！！」

〜Twitter〜
@オタク
今会場ついたけど警備員のカズが多くてなんかビビる。

えっ何かあったの？

@ファン
すごい警備だなって思ってたら、ステージ近くにたってる警備ってガチの警察じゃない？ってなってる。

私服警官的な？警察の制服じゃないけど異様な空気感じる。

〜控え室〜
コンコン！

良「あっはい！どうぞ」

梅「お疲れ様です。梅原でーす。」

壮「あっ梅ちゃん！良かった間に合ったね。」

梅「連絡わざわざありがとな。Aさんは？」

西「今最終確認行ってる。そろそろ戻ってくる頃だと…」

神「……ねぇ、梅ちゃん何か監督から聞いてない？」

梅「何かって？」

神「んーこの作品の評価がどうだとかスタッフさんとの人間関係がどうだとか」

梅「あー…イベント前に言っていいのか分からないですけどやっぱり一定数はそんなにいい評価をしてないみたいですね。業界さんも含め。」

神「やっぱり？」

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