無口な妹と人気声優達

スペシャル対談！？ ページ46

怪我から復帰した私は、いつも通りの日常を取り戻していた。

そして仕事復帰一発目はなんと…

ス「嵐の櫻井翔さん入られます！！！」

そう、なんと国民的スター櫻井翔さんとのスペシャル対談である。

櫻「お願いします！」

「(ひえ…これだけ離れててもオーラがすごい！！)」

相変わらず声は出ないままだし、医師からも今度こそしっかり療養をしないと戻る可能性は低くなると言われた。

櫻「本日はよろしくお願いします。」

「(お願いします！！お忙しいのにお時間頂いてすいません…)」

櫻「いえいえこちらこそ！お仕事復帰されたばかりなのに…」

「(そんなっ！仕事復帰一回目の仕事がまさかこの対談になるとは思ってませんでしたけど笑)」

櫻「あっそうだったんですね！！」

声が戻らなくなってから、私はパソコンやiPadを持ち歩くようになった。

ス「では早速ではありますが、お二人の様子はこちらが好きなように撮っていきますので、お願いします。」

櫻「了解です！…では早速なんですがイラストレーターを目指すきっかけとかってなんだったんですか？」

「(ほんとに1番最初は兄の夢の影響でしたね…)」

櫻「お兄さん？」

「(今兄は声優として、第1線で活躍してるんですけど)」

櫻「江口拓也さんですよね？」

「(そうです、兄が声優を目指すと言って東京に上京をしてその時になんで兄は声優として働くって決めたのか知りたくて、その中でアニメを見るようになってって感じです。)」

櫻「そうだったんですね。」

「(まぁ後々兄はアニメと言うより深夜ラジオに出演されていた方に憧れを持って東京に行ったみたいなんですけどね笑)」

櫻「あっそうだったんですね！？笑でもお兄さんのおかげで、イラストレーターとしてのお仕事を見つけられたと？」

「(元々絵を描くことは好きでしたし、アニメーションとして色んな表情を伝えて行くのも素敵だなと思ったんですけど、1枚の絵から今その人にしか感じられない感性を信じてみたくて)」

櫻「感性？」

「(アニメみたいに見た人全てがあぁ今このキャラクターは悔しいんだなとか、楽しんでるんだ、葛藤してるんだと共通して伝わる事も重要だとは思います。」

櫻「葛藤…」

「(だけど、私が描いた絵を通して、何か一つでも笑顔になれるきっかけとか、明日も頑張ろうって思えるような糧にして欲しくてイラストの道に進みました。)」

櫻「その時お兄さんは何か仰ったんですか？」

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