無口な妹と人気声優達

けっ！結婚！？ ページ20

最終回が終わった翌日、裕一郎さんの姿は起きるとなく枕元に置いてあったスマホの上に1枚のメモが置かれていた。

『おはよ。ちょっと急に仕事始まったから先に家出るな。寝坊するなよ。このメモ見たら洗面所に行って。あと今日、19時にこの広場で待ってる』

その広場は家から歩いて30分くらいの場所で私が作品に行き詰るとよく気分転換に通っていた場所だ。

「なんでまた急に？」

洗面所に行くとまた新たなメモが貼られていた。

『ほらさっさとその寝起きの顔洗えって。ほんとに女子か？目が開いてない。洗ってコンタクトかメガネつけろ。』

「なんなのほんとに笑」

顔を洗いタオルを取ろうと引き出しに手をかけようとした時また新たに1枚メモ用紙を見つけた。

『問題 俺たちが初めて出会った場所は？答えが分かったらキッチンへどうぞ。』

「初めて出会った場所？…お兄ちゃんの家じゃなかったっけ…？？」

裕一郎さんと出会った頃は東京に上京してきて兄の家に住むのが決まった頃だったはずだから多分当たってるはず…。

そう考えながら、キッチンへ向かうとまた新たな紙を見つけた。

『まあ簡単だったろ？じゃあ次は早く冷蔵庫に入ってるご飯あっためてお兄さんのお家へどうぞ？仕事部屋になにか変化あるかもね。』

「えぇ…お兄ちゃんの家今行きたくないんだよな…」

アニメ制作や自分の仕事に追われていてかれこれ3ヶ月ほど兄の家に行けてなかった私にとって今兄の家に行くのはちょっとした試練だ。

〜Twitter〜

@irast.egs
朝から色々振り回されてます。

朝食食べたら久しぶりに兄の家でも言って掃除しますかね…。
│
@梅原裕一郎

おはよ。はよ朝食食べて。

夕飯、分かってると思うけど外で食べるからな？
│
@irast.egs
おはよ。
了解〜。

@ファン
このカップル尊すぎる…。

@ファン
もはやLINEでするべき会話なのでは？？

@ファン
夕飯はお出かけなんですね！楽しんできてください！！


「確かに。この会話はLINEでもできたな笑」

そう呟いたことに関してのリプを見ながら出かける準備をして行った。

〜兄宅〜
「ただいま〜っと。」

リビングに向かうと部屋は綺麗に整頓されていて掃除するところがあまり無かった。

「珍しい…。」

そう呟きながら作業部屋に向かうとパソコンに付箋が貼ってあった。

『○○スタジオの2階会議室に荷物の鍵置いてあるから打ち合わせ終わったらそのままその鍵もって駅まで行って』

「会議室？ここって今日の打ち合わせで使う所？」

・→←・（Twitter）

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す