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殺意を向けていた"ソレ"は私に近付いた瞬間不気味な笑い声をあげた







「クックック そうか…オマエ



持ってる側の人間か!!!」








持ってる…?






一体何のことだろうか








私は"ソレ"の言ってる意味が分からず呆然としてしまう











「その反応からするとまだ自分の力に気付いてないな?」




『…ちから?』




「クックッ まあいい



オマエ名はなんという?」





『…A』





「そうか Aか」




『そんなのいいから、早くころしてよ


パパとママ、お兄ちゃんのとこに行かせてよ』





「ああ、殺してやるさ オマエが強くなったら必ず」



"ソレ"はそう言い放つと姿を消した






なぜアイツが私だけを生かしたのか


強くなったら殺すとはどういう意味なのか




理解することはできなかった






『1人は嫌だよっ

だれかころしてっ』




私のその弱々しい声は誰にも届くことはなかった









.



それから兄が呼んだであろう警察が来て私は事情聴取を受けた



「お嬢ちゃん 何が起きたのか覚えてるかい?」




『…』





「…犯人の顔とか見てない?」



『…』



犯人の顔か…


そういえば暗くてよく見れなかったなと思い出すがそれを声に出すことはない




どうせ警察に話したところで人間ではないあの化け物を捕まえられるはずがないのだから





その後も何を質問されても口を開かなかった私はショックのあまり声が出なくなってしまったと思われ、取り敢えず保護されるという形になった












事件から3日程経った時のこと事態は動いた




その日、私にいつも付き添っている女の人が見たことのない男の人を連れて来たのだ




女の人「今日はAちゃんにこのお兄さんがお話あるんだって」



「こんにちは」


私はコクリと頭を下げる




髭にサングラス…


なんか怖そうな人だな


それが私のその人に対する第一印象だった










女の人「すみません、この子、事件のショックなのか声を出すことができないみたいで」








事件の犯人が人ではない者だと信じて貰えるはずがないことを話したくなかったため



私にとって、声が出せないと思われてることは好都合だと思い否定することはしなかった

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レモマカ(プロフ) - ああさん» こちらこそ読んでくださりありがとうございます!これからもお付き合い頂けると嬉しいです! (11月18日 16時) (レス) id: 96f274a3fd (このIDを非表示/違反報告)
レモマカ(プロフ) - いちきちゃんさん» 気付きませんでした!ありがとうございます! (11月18日 16時) (レス) id: 96f274a3fd (このIDを非表示/違反報告)
いちきちゃん(プロフ) - すみませんオ/リ/フ/ラ外し忘れてます… (11月17日 23時) (レス) id: bbdd29e3b1 (このIDを非表示/違反報告)
ああ - 続編つくってくださり、ありがとうございます。これから完結するまでずっと読み続けます!なので、これからも体調に気をつけて更新頑張ってください!応援してます! (11月17日 4時) (レス) @page3 id: 26843e8005 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:レモマカ | 作成日時:2023年11月16日 2時

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