36話 ページ37
Aside
「三分で終わらせるだと?」
『あぁ、三分で終わらせる。僕の中で、兄さんとの約束は絶対だ。上司である兄さんの命令も絶対、だから三分で終わらせる』
「なめてるのか、ガキ!」
なめてるのはどっちだか
『怒りで周りが見えてない、他の仲間を見てみろ』
仲間を見たマスクの首領は驚きに固まった
僕は宣言した
”三分で終わらせる”と
「な、何故皆死んでいる!?」
『僕の異能は、水を操る。さっき兄さんに撃った銃弾も、水を圧縮させて作った水の障壁。よくたかが水を操るだけだと思われるのが、少し癪だけど。君の仲間の顔を、水で囲ませて貰った。勿論溺死、水をなめたら痛い目を見るって事だよ』
僕の異能はよくたかが水を操るだけど、敵組織に言われるけど
そういう奴には10倍で返してきた
たかが水、されど水だ
「お、思い出した。俺はお前を、しっている……!」
『僕は君にあった覚え無いんだけど?』
「いいや、会っている。四年前、俺の所属していた別の組織の幹部を皆殺しにした……”水の魔女”、太宰Aだ!」
水の魔女か
まだそれを言う奴がいるなんて
その呼び名、あんまり好きじゃないんだよね
『魔女だなんて呼び方やめてくれる?僕魔女じゃないし、ただの異能力者だから』
「いいや、お前は魔女だ。今でも覚えている。10人いた幹部全員を、一瞬で水の檻に閉じ込めて溺死させた。魔女の所業じゃないか!」
『魔女って言われるの、嫌いなんだ。あと、四人生きてる』
「何故、分かった……!?」
『分かるさ、僕は左目が殆ど見えてなくてね。代わりに、耳がいいんだ。聞こえてるよ、四人分の息遣いが』
さぁ、大人しく捕まって貰うよ
水をなめたら痛い目を見ると、教えてやる
「し、死ね!」
『異能力、[幻想郷]』
敵の首領が向けた銃口に
僕は水を巻き付かせた
こうすれば弾は出ない、つまり銃口はガラクタも同然だ
他にも隠れていた四人全員も捕まえて、合計五人
確かにこれだけいれば、拷問して吐かせる事ができる
『せいぜい兄さんの拷問に耐えるんだな、応援してるよ』
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奏(プロフ) - 初めまして!読みさせていただきました!とてもおもしろく文ストの中で一番お気に入りになりました! (2022年3月6日 11時) (レス) id: 58f865f500 (このIDを非表示/違反報告)
狂 - あのー33話の「あぁ、聞いていたよ。泣きはしないけど……」のところ太宰さんではないでしょうか?織田さんになっているので、違っていたらすみません。(..) (2021年7月10日 18時) (レス) id: 9d7ef0cd22 (このIDを非表示/違反報告)
狂 - あまり見かけないような内容と設定にひかれました!たのしみにしてます!更新頑張って下さい!(о´∀`о) 追記自傷無色に少し似てますね (2021年7月10日 18時) (レス) id: 9d7ef0cd22 (このIDを非表示/違反報告)
0wh790112p351y(プロフ) - 初めてましてです!本当に面白かったです!夢だと思ってるシーンで泣いてしまいました、、更新、応援しています! (2020年7月19日 18時) (レス) id: ff99cc9e63 (このIDを非表示/違反報告)
rin3636(プロフ) - 初めまして。いつも楽しく拝読しています。他にはない設定ですっかりハマってしまいました!大変かとは思いますが更新頑張って下さい! (2020年7月18日 23時) (レス) id: 72a1d947af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:エリウ | 作成日時:2020年7月8日 15時