3話 ページ4
太宰side
ポートマフィアに捕まって、四年ぶりに元相棒
そして、妹に会った
謝りたかった
四年前の事を
けれど妹は変わってしまっていた
私がマフィアを抜けて四年経った
私がマフィアを抜けて半年した時
黒社会でも表社会でも、Aは恐れられるようになった
とても冷酷だと
残忍だと
確かに今目の前にいる妹は、四年前とは全く違った雰囲気だった
太宰「雰囲気が変わったねぇ、どうしたんだい?」
『さぁ、どうしたんだろうね?無駄に悪知恵が働く兄さんなら分かるんじゃない?』
太宰「んん……分からない」
本当は分かっている
君が変わった理由を
私のせいだということを
今さら後悔しても遅いというのに
『ありゃあ、思いの外阿呆になったね兄さん』
太宰「ふふ、褒めてるのかい?」
『はは、まさか。兄さんを褒めるなんて、この先一生お断りだ』
太宰「酷いなぁ、可愛い妹にそんな事言われると傷つくよ」
『あはは、兄さんでも傷つくことあるんだ〜』
バキッと音がして、痛みが走った
唇から血が流れる
でもこれ、手加減してる
本気で殴られたらまずいなぁ、なんて考えてしまう
太宰「……酷いじゃないか、A。私を殴るなんて」
『酷くなんてないよ?四年前、兄さんにやられた事に比べたら、こんなのしっぺ低度でしょ。痛かったなぁ、”これ”』
Aの右頬には傷跡が見える
私がつけたものだ
そうだねぇ、この程度で酷いだなんて
四年前の私は、君に散々酷い事をしたというのに
よく、私に弱々しくごめんなさいっていっていたね
太宰「ごめんなさいって言葉、四年ぶりに聞きたいな」
本当は聞きたくなんてない
Aは悪いことなんてしていないのだから
『嫌だよ〜、兄さんに謝るのなんて真っ平御免。あぁ、今凄く幸せ。やっと……兄さんを殺せる』
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奏(プロフ) - 初めまして!読みさせていただきました!とてもおもしろく文ストの中で一番お気に入りになりました! (2022年3月6日 11時) (レス) id: 58f865f500 (このIDを非表示/違反報告)
狂 - あのー33話の「あぁ、聞いていたよ。泣きはしないけど……」のところ太宰さんではないでしょうか?織田さんになっているので、違っていたらすみません。(..) (2021年7月10日 18時) (レス) id: 9d7ef0cd22 (このIDを非表示/違反報告)
狂 - あまり見かけないような内容と設定にひかれました!たのしみにしてます!更新頑張って下さい!(о´∀`о) 追記自傷無色に少し似てますね (2021年7月10日 18時) (レス) id: 9d7ef0cd22 (このIDを非表示/違反報告)
0wh790112p351y(プロフ) - 初めてましてです!本当に面白かったです!夢だと思ってるシーンで泣いてしまいました、、更新、応援しています! (2020年7月19日 18時) (レス) id: ff99cc9e63 (このIDを非表示/違反報告)
rin3636(プロフ) - 初めまして。いつも楽しく拝読しています。他にはない設定ですっかりハマってしまいました!大変かとは思いますが更新頑張って下さい! (2020年7月18日 23時) (レス) id: 72a1d947af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:エリウ | 作成日時:2020年7月8日 15時