28話 ページ29
Aside
織田「何故中原なんだ?」
『……か、カッコよくて、頼もしい。顔もイケメンだし、いつも守ってくれる』
織田「成程、世間一般的な理由だな」
『他にどー言えばいいのさぁ』
僕はずっと中也が好きだ
ポートマフィアに入ってから、兄さんの相棒になった中也は、兄さんの僕に対する躾に直ぐに気付いた
何かあれば、直ぐに駆けつけるから安心しろって言われたのを覚えてる
それが仲間意識からくるものなのか、はたまた恋愛で言ったのかは皆目見当もつかないけど
織田「太宰が知ったら泣くな」
『兄さんが泣くぅ?ないない、そもそも駒である僕の感情に兄さんは興味ないよ。どうせ僕はその内兄さんに捨てられる、誰でもいいから骨は拾って欲しいよね〜。さすがに、寂しいから』
織田「お前は、太宰が本当に酷い奴だと思うか?」
『酷い?それは考えた事無かったなぁ、織田作といると飽きないよ。織田作は面白いね!』
織田「……やっぱり、似てるな」
織田作がまた頭を撫でた
『織田作頭撫でるの好きだね』
織田「嫌か?」
『ううん、嫌じゃない。嬉しい』
織田「そうか、お前は可愛いな」
思わず嬉しくてはにかんでしまった
織田作に頭を撫でられるのは好きだ
優しく、暖かく、温もりを感じられる
兄さんから向けられる、あの冷たい、氷の様な瞳とは真逆の
太陽みたいな温かさ
『織田作って太陽みたいだね、温かい』
織田「太陽?熱すぎないか?太陽は表面が6000度、コロナが100万度、黒点が4500万度、中心部分が1500万度だ。かなり熱いが、大丈夫なのか?」
『そういう事じゃなくてね……(気持ちの話だよ、織田作……)』
こういう天然な所も、織田作の好きな所だ
織田「少し酔ったんじゃないか?」
『ん〜、そうだねぇ。もう帰ろっかなぁ』
代金を置いて椅子から降りる
織田作は払うから、と言ったけど断った
『(やっぱり織田作といると温かいな)……っ』
地下にあるBARと地上を繋ぐ階段で思わず僕は止まった
だって目の前に
『に、兄さん……』
まさか会うとは思ってなかった
何を言われるかと思ったけど
兄さんは何も言わずに降りていった
何だか神妙な面持ちで僕を見てたけど、身に覚えがないから気にしないでおこう
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奏(プロフ) - 初めまして!読みさせていただきました!とてもおもしろく文ストの中で一番お気に入りになりました! (2022年3月6日 11時) (レス) id: 58f865f500 (このIDを非表示/違反報告)
狂 - あのー33話の「あぁ、聞いていたよ。泣きはしないけど……」のところ太宰さんではないでしょうか?織田さんになっているので、違っていたらすみません。(..) (2021年7月10日 18時) (レス) id: 9d7ef0cd22 (このIDを非表示/違反報告)
狂 - あまり見かけないような内容と設定にひかれました!たのしみにしてます!更新頑張って下さい!(о´∀`о) 追記自傷無色に少し似てますね (2021年7月10日 18時) (レス) id: 9d7ef0cd22 (このIDを非表示/違反報告)
0wh790112p351y(プロフ) - 初めてましてです!本当に面白かったです!夢だと思ってるシーンで泣いてしまいました、、更新、応援しています! (2020年7月19日 18時) (レス) id: ff99cc9e63 (このIDを非表示/違反報告)
rin3636(プロフ) - 初めまして。いつも楽しく拝読しています。他にはない設定ですっかりハマってしまいました!大変かとは思いますが更新頑張って下さい! (2020年7月18日 23時) (レス) id: 72a1d947af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:エリウ | 作成日時:2020年7月8日 15時