2話 ページ3
太宰「雰囲気が変わったねぇ、どうしたんだい?」
『さぁ、どうしたんだろうね?無駄に悪知恵が働く兄さんなら分かるんじゃない?』
太宰「んん……分からない」
『ありゃあ、思いの外阿呆になったね兄さん』
太宰「ふふ、褒めてるのかい?」
『はは、まさか。兄さんを褒めるなんて、この先一生お断りだ』
太宰「酷いなぁ、可愛い妹にそんな事言われると傷つくよ」
可愛い妹
Aはその言葉に、表情には出さなかったが少しの怒りを覚えた
『あはは、兄さんでも傷つくことあるんだ〜』
バキッと音がして、太宰の唇から血が流れた
太宰「……酷いじゃないか、A。私を殴るなんて」
『酷くなんてないよ?四年前、兄さんに散々やられた事に比べたら、こんなのしっぺ低度でしょ。痛かったなぁ、”これ”』
そう言うAの右頬には傷跡
太宰「ごめんなさいって言葉、四年ぶりに聞きたいな」
『嫌だよ〜、兄さんに謝るのなんて真っ平御免。あぁ、今凄く幸せ。やっと……兄さんを殺せる』
懐からナイフを取り出したAを中也が止めた
中也「まだ尋問してねぇ、殺すのは後だ」
『それもそうか……じゃあ僕は尋問が終わるまで見てるよ』
Aは言葉通り大人しく待った
しかしやはり太宰が上手
ポートマフィアに縅の手紙を送っていたのだ
オマケに中也は太宰を殺さない
『(まぁ、そんな事気はしてたよ)…ちょっと中也、殺さないの?』
中也「いつか死なすから問題ねぇ」
『いつかねぇ、僕は…………今がいいのに』
瞬間
太宰が壁紙に叩きつけられた
中也「おいA!」
『尋問終わったじゃん、後は好きにしていいでしょ〜?ねぇ、兄さん?僕ね、今紅葉姐さんと同じ拷問専門の部下持ってるんだ。四年前、兄さんが組織を抜けてからずっと考えてた。どうやって拷問しようかなって』
太宰「……」
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奏(プロフ) - 初めまして!読みさせていただきました!とてもおもしろく文ストの中で一番お気に入りになりました! (2022年3月6日 11時) (レス) id: 58f865f500 (このIDを非表示/違反報告)
狂 - あのー33話の「あぁ、聞いていたよ。泣きはしないけど……」のところ太宰さんではないでしょうか?織田さんになっているので、違っていたらすみません。(..) (2021年7月10日 18時) (レス) id: 9d7ef0cd22 (このIDを非表示/違反報告)
狂 - あまり見かけないような内容と設定にひかれました!たのしみにしてます!更新頑張って下さい!(о´∀`о) 追記自傷無色に少し似てますね (2021年7月10日 18時) (レス) id: 9d7ef0cd22 (このIDを非表示/違反報告)
0wh790112p351y(プロフ) - 初めてましてです!本当に面白かったです!夢だと思ってるシーンで泣いてしまいました、、更新、応援しています! (2020年7月19日 18時) (レス) id: ff99cc9e63 (このIDを非表示/違反報告)
rin3636(プロフ) - 初めまして。いつも楽しく拝読しています。他にはない設定ですっかりハマってしまいました!大変かとは思いますが更新頑張って下さい! (2020年7月18日 23時) (レス) id: 72a1d947af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:エリウ | 作成日時:2020年7月8日 15時