82話 ページ33
ケニーside
何があったかは容易に想像が出来た
ここは地下街だ
殺し殺されは日常茶飯事
ケニー「エウロは殺されたのか？」
『…うん…何も、してないのに……』
ケニー「そうか……お前、名前は？」
『A･アッカーマン…でも、お母さんがこの名前は言っちゃダメだって』
ケニー「そうだな、まぁ言わねぇ方がいいだろうよ。それにしても…」
クシェルにしろエウロにしろ、ガキを置いて行くな
死にたくて死んだ訳じゃねぇのは分かってるが、俺は親になれる程出来た人間じゃねぇ
リヴァイ同様、コイツに地下街で生き残る術を教えられる事は教えるが
ケニー「ちょっと待ってろ、死体片付けてやる。エウロは焼いて埋める、安心しろ。粗末には扱わねぇよ」
『この人達は….？』
ケニー「あぁ？強盗の死体なんざそこら辺に捨てときゃ野良犬の餌にでもなる、お前は気にすんな」
エウロは硬ぇ奴だった
俺がノック無しに入ると行儀が悪ぃと怒る
お前は俺の母親か
だが、数少ない親戚っつーのを毎回会う度にアイツは喜んだ
最後に会ったのは、エウロの腹がデカくなってからだった
もうすぐで会える、なんて言いながら笑いやがる
相手はまともな奴だったらしいが、珍しい容姿をしていたらしく、それを理由に殺されたらしい
理不尽極まりねぇと思うが、それも地下街じゃ珍しい事でも無かった
成程
銀髪に青い瞳
確かに珍しいが、大の大人ならただじゃ済まねぇ
どうやらリヴァイだけじゃなく、コイツの面倒も見なきゃなんねぇのは察した
男の死体を路地裏に投げて、俺はエウロの死体だけ焼いて埋めた
分家とはいえ、数少ない親戚、アッカーマン一族だ
多少なりとも弔ってやりてぇ、なんて思ったのは誰にも言わねぇが
ケニー「で、何があった？」
『……殺された…何もしてないのに…』
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エリウ(プロフ) - あるさん» ありがとうございます!!更新頑張ります！ (2022年7月30日 0時) (
レス) id: 7a0bf131de (このIDを非表示/違反報告)
ある - すごくおもしろいです！更新がんばって下さい！ (2022年7月30日 0時) (レス) @page40 id: 7b913ff2ae (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 続き楽しみに待ってます！！ (2022年6月29日 20時) (レス) @page20 id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エリウ | 作成日時：2022年5月16日 8時
