昔話:67話 ページ18
聞き出した情報は驚きのものだった
本物の王家はレイス家だというのだ
そして正当な王位継承権を持つ者はヒストリアだと言うことも
『サネスとラルフには悪い事をしたね』
リヴァイ「あぁでもしねぇと喋らねぇだろ」
ラルフは爪1枚で全てを吐いた
…と、サネスは思っているがそれは違う
ラルフは何も喋っていない
そもそも何も質問すらされていないのだ
ラルフはハンジが書いた文を、サネスに聞こえる様に読まされただけ
ラルフも王への忠誠は固く、何も喋ってはいない
『サネスも爪1枚で吐いてくれれば、あんなに痛い思いせずに済んだのにね』
リヴァイ「…A、爪を剥がされた事があるってのは──」
ドガンッ！
リヴァイの言葉を遮る様に、大きな音がした
『何してんの、ハンジ…？』
そこには机を蹴飛ばしたハンジがいた
ハンジ「悪いね、散らかしちゃって。ゴキブリがいたんだ…」
『……(絶対嘘だな)』
リヴァイ「そうか、だがお前の一撃で粉々に消し飛んだはずだ。アイツらに例の件を話してない」
ハンジ「おっと、そうだったね」
例の件
それはエレンが食われるということ
エレンがハンジに手渡した手紙には、ベルトルトとユミルの会話が記されていた
ユミルは恐らく壁の外を彷徨く巨人であり、ベルトルトやライナー、アニの仲間を食うことで人間に戻った
勿論、巨人がただ人間を食うだけで戻れる訳では無い
知性のある巨人、アニ達のような巨人の力を持つ人間を食べる事で、その能力等を引き継ぎ人間に戻るのではないかという推測だ
しかしエレンが喰われるという話をすると、やはり一番に取り乱したのはミカサだった
誰よりもエレンを大事に思っているミカサは、エレンの事になると周りが見えなくなる時がある
リヴァイ「落ち着け、お前が取り乱したところで奴らがエレンを返してくれる訳じゃねぇ。とにかく、ロッド･レイスの領地を目指す。直ぐに出発の準備をしろ」
「はっ！」
ハンジ「私はエルヴィンにレイス家の情報を伝えて来るよ、結果を待ってるはずだからね」
リヴァイ「あぁ」
ハンジ「レイス卿の領地で落ち合おう、連絡は例の場所で」
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エリウ(プロフ) - あるさん» ありがとうございます!!更新頑張ります！ (2022年7月30日 0時) (
レス) id: 7a0bf131de (このIDを非表示/違反報告)
ある - すごくおもしろいです！更新がんばって下さい！ (2022年7月30日 0時) (レス) @page40 id: 7b913ff2ae (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 続き楽しみに待ってます！！ (2022年6月29日 20時) (レス) @page20 id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エリウ | 作成日時：2022年5月16日 8時
