牛若の妹はハツラツっ子 【白鳥沢】

6話 ページ7

白布side

難聴で何が悪いんだよ、聞こえづらくて何が悪いんだよ

耳なんて関係ない、AはAだ

それに障害なんて言葉が世の中じゃよく使われるけど、俺はそうは思わない

きっとみんな個性だ

人それぞれ個性があって、それぞれ違うのは当たり前

白布「人を散々バカにして、自分達棚に上げてんじゃねぇよ。難聴だからなんだよ、難聴だからバカにすんのかよ。あきれた奴だな、お前ら」

天童「君達さぁ、やっていい事と悪い事の区別つかないの？もう高校なんダヨ？」

山形「もし聞こえづらい時に、音に気付けづ怪我でもしたらどうする気だったんだ」

荒木「いや、それは……」

大平「小さい子供じゃないんだ、それが危ない事くらい分かるだろう」

瀬見「お前達が逆の立場だったらどうだよ、耐えられるか？ふざけ半分で人の物壊すなよ」

川西「この年になってこーゆー事するって、余っ程の暇人？」

入間「確かに、ふざけました……で、でもほんの出来心で！なぁ、五色！それくらいのふざけくらいするよな！」

コイツらホントバカだ、五色が賛同する訳ない

五色は確かに未熟で、牛島さんよりエースに相応しいと言われる様になるとか、ジャンプサーブで太一の頭に直撃させたりとか、ほんっとに、未熟もいいとこだ

でも、仲間を、チームメイトを大事にする奴

一年で唯一スタメンなのは、そういうのも理由って監督も言ってた

五色「俺は、確かに巫山戯たりもします。クラスでふざけあったり」

荒木「だろ！だから ───」

五色「でも、俺は人が困る様なふざけはしません。少なくとも、しないし、したいとも思いません。荒木先輩達にとっては唯の悪ふざけかも知れません。でも、Aさんにとっては悪ふざけで済ませれる事ではないと俺は思います」

思わず口角が上がった

白布「(中々言うじゃん、五色)」

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