2話 ページ3
『ものすごく痛い』
とボヤくAにすかさず川西がツッコミを入れた
川西「寝てるからそうなるんだ、寝なきゃいい」
『うるさい腹筋おバカ』
そう言われた川西は水着を着ている
一日の授業の最後、6時限目は水泳だった
4組と5組の2クラスが合同で水泳の授業
『いいなぁ、水泳……』
そう言うAは大人しく一人ベンチに座っていた
耳が難聴で補聴器がなければ殆ど聞こえないAは水泳が出来ない
防水ではあるが水中は音が殆ど聞こえないのだ
川西「……今度いい所連れてってやるから、いまは我慢しろ」
『いい所？』
川西「まだ内緒、ほら次賢二郎」
川西が指さした先には飛び込み台に乗っている白布
『白布も川西もオールマイティだよね、何でも出来るし』
川西「お前もオールマイティだろ。勉強出来るし、優秀なマネージャーだし」
『勉強とマネージャー業が出来ても私はヤダ』
川西「何が不満なんだ？」
『……別に、不満なんて無い』
川西「(不満ありますって顔)」
そう思った川西だったが口には出さず、Aと水泳の授業を見学し始めた
川西「あ、賢二郎抜かれた」
『白布の隣って水泳部の人だよね？白布でも流石に水泳部には勝てないか』
川西「牛島さんなら勝てそうだけど」
『若兄が泳いでるとこ見た事ある？』
川西「無い、やっぱ早い？」
『速すぎて怖い、例えるならシャチかな……』
川西「海のギャングじゃん、そりゃ怖い……」
『でしょ……先に更衣室行く』
立ち上がったAはプールサイドを横切り、スタスタと更衣室に行った
見学とはいえ一応体操服に着替えている
他の生徒が水着をきがえる際の邪魔にならないように先に着替えるようにしている
『いい所、何処だろ』
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あまね(プロフ) - 下のコメ欄との温度差凄いけどいいます。この作品何度も読み返すくらい好きです☺️ (7月30日 12時) (
レス) @page11 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
技師 - 身の回りには耳が不自由な人はいないけれど、耳が聞こえない人にとって何もかもの音が聞こえなくなるのは怖いですよね…あと高校生にもなって小学生みたいに人の物を壊すのはなんともいえない… 耳が不自由な人にとって補聴器の大切さを分かってくれるといいですね…！ (2022年1月7日 20時) (レス) @page11 id: b33d35a5c4 (このIDを非表示/違反報告)
風呂好き - 続きが見たいです (2021年7月7日 16時) (レス) id: c83dabd010 (このIDを非表示/違反報告)
水無月輝(プロフ) - この作品で障害者について考えた事のない人も少しは考えて欲しいものです (2020年11月14日 2時) (レス) id: 4a91e17161 (このIDを非表示/違反報告)
水無月輝(プロフ) - 私は家族に障害者がいます。家族と同学年で耳の不自由なこと私は友達ですがその子達もみんなそれぞれ悩み事があったり苦しいことがあったりします。人のことを考えないなんて高校生としてどんなんでしょう。もしも自分がなったらって考えてみて欲しいものです。 (2020年11月14日 2時) (レス) id: 4a91e17161 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エリウ | 作成日時：2020年10月15日 9時
