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1話 ページ2

白鳥沢学園2年5組

麗らかな風の入る教室の窓際でうたた寝をする人物が一人

川西「おい、起きろA」

『………ん、呼んだ?川西』

川西「もう授業終わる、顔上げろ」

川西に言われうたた寝していた人物、Aが顔を上げた

川西「昨日何時に寝たんだよ」

『2時……』

川西「何で寝なかったんだよ」

『放課後見た野良猫ちゃんが可愛くてねぇ、思い出したら寝れなくなっちゃったんだよ』

川西「体調管理しっかりしねぇと、牛島さん心配すっぞ」

『わ、若兄が!それはダメだ!』

先生「何がダメなんだ、牛島?」

ビクリとしながら頭上を見上げる

そこにはニコニコと笑う先生、手には教科書を持っている

『(あ、これ終わった)じ、授業は、今後の為になるから聞かなきゃダメだね、という話でございまして……』

先生「なら寝ずに聞け!」

『あだっ!!』

先生が容赦なくAの頭に教科書を降らせた

『先生いだいです、私心が傷付きました』

先生「俺はお前が授業を聞いていない事に心が傷付いて尚且つ心が痛い──」

キーンコーンカーンコーン

先生の言葉を遮ってチャイムが鳴った

『(よっしゃ、鳴った!)』

とAがガッツポーズしたのを先生は見逃さなかった

先生「ガッツポーズするんじゃない!」

『あだっ!!』

先生「しょうがないから今日はここまでだ。そうだ川西、牛島はどれくらい寝てたんだ?」

『か、川西──』

川西「一時間丸々です」

『言うなよ川西ぃぃぃぃぃぃぃい!!!!』

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あまね(プロフ) - 下のコメ欄との温度差凄いけどいいます。この作品何度も読み返すくらい好きです☺️ (7月30日 12時) (レス) @page11 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
技師 - 身の回りには耳が不自由な人はいないけれど、耳が聞こえない人にとって何もかもの音が聞こえなくなるのは怖いですよね…あと高校生にもなって小学生みたいに人の物を壊すのはなんともいえない… 耳が不自由な人にとって補聴器の大切さを分かってくれるといいですね…! (2022年1月7日 20時) (レス) @page11 id: b33d35a5c4 (このIDを非表示/違反報告)
風呂好き - 続きが見たいです (2021年7月7日 16時) (レス) id: c83dabd010 (このIDを非表示/違反報告)
水無月輝(プロフ) - この作品で障害者について考えた事のない人も少しは考えて欲しいものです (2020年11月14日 2時) (レス) id: 4a91e17161 (このIDを非表示/違反報告)
水無月輝(プロフ) - 私は家族に障害者がいます。家族と同学年で耳の不自由なこと私は友達ですがその子達もみんなそれぞれ悩み事があったり苦しいことがあったりします。人のことを考えないなんて高校生としてどんなんでしょう。もしも自分がなったらって考えてみて欲しいものです。 (2020年11月14日 2時) (レス) id: 4a91e17161 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:エリウ | 作成日時:2020年10月15日 9時

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