不満な彼女は自由を求める【リヴァイ】 (ページ49)

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敗者達:48話ページ49

その数十分後

Aの目の前には沢山の死体が並べられていた

その中にはリヴァイ班であるエルド、オルオ、グンタ、ペトラもいる

そして勿論、Aの班員であった者も

アリィとリーガンを除いたAの班は、右翼索敵を担当していた

右翼索敵は1番最初に女型に遭遇し、そして壊滅した場所だ

自分の班員の死体を見つけると、Aはその手を握った

『(リヴァイから壊滅と聞いた時点で分かってはいたが…)やっぱり、キツイな』

リーガン「A分隊長！」

アリィ「あの…！」

『……お別れ、言っときな』

リーガン、アリィ「はい…」

Aがリーガンとアリィに別れをと言い、立ち上がった時

抗議の声が聞こえた

「納得いきません！エルヴィン団長！」

抗議の声を上げたのは、死んだ兵士の1人であるイヴァンの幼なじみのディターとユルゲンだ

ペール「お、おいお前！」

ディター「回収すべきです！イヴァンの死体は、すぐ目の前にあったのに！」

ペール「巨人がすぐ横にいただろう！二次被害になる恐れがある！」

ディター「襲ってきたら倒せばいいではありませんか！」

ユルゲン「イヴァンは同郷で幼なじみなんです、アイツの親も知っています！せめて連れて帰ってやりたいんです！」

ペール「我儘を言うな！」

そしてそのやり取りはリヴァイにも聞こえていた

リヴァイ「ガキの喧嘩か」

ペール「リヴァイ兵長…！」

リヴァイ「死亡を確認したなら、それで充分だろう。遺体があろうが無かろうが、死亡は死亡だ、何も変わるところは無い」

『目の前で食われて胃袋に直行するよりマシだ。五体満足の状態に死ねたなら、良い方だろう』

ユルゲン「そんな……」

エルヴィン「イヴァン達は行方不明として処理する。これは決定事項だ、諦めろ」

そんな3人に、ディターはやはり納得いかなかった

ディター「あ、貴方達には、人間らしい気持ちというものが無いのですか！？」

ペール「おいディター！言葉が過ぎるぞ！」