不満な彼女は自由を求める【リヴァイ】 (ページ36)

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35話ページ36

リヴァイ「何言ってる」

ドカッ

リヴァイ「お前ら、コイツを解剖するんだろ？コイツは巨人化した時、力尽きる迄に20体の巨人を殺したらしい。敵だとするなら知恵がある分厄介かもしれん、だとしても俺の敵じゃないがな。だがお前らはどうする、コイツをいじめた奴らもよく考えた方がいい。本当にコイツを、殺せるのか」

『……君、そろそろ銃を下ろして。リヴァイに蹴られて、大人しくなったし』

「いや……アイツは化け物だ、安全出来ない！」

『安心出来るかどうかじゃない、下ろしてって言ってんの』

「出来ないと──」

出来ないと言っている

そう言いかけた憲兵団の一人の頭に、銃が向けられた

Aが銃を奪い取り、逆に突きつけたのだ

『言う事が聞けない奴には、お仕置が必要だよな？』

「ヒッ………!!」

ナイル「待てA！」

『待て？ナイル、君の責任だろう？師団長だというなら、部下の躾くらいちゃんとしなよ。コイツは階級もない一兵士、僕は分隊長。違う兵団でも、立場が上の奴の言う事を聞くのは当たり前じゃないのか？』

ナイルに責任を問い掛けるAはいつでも引き金を引けるぞと目で語っている

ナイル「殺せるのか、お前に、人間が……」

『？』

ナイル「人を殺す覚悟等、どうせないだろう」

『……』

バンッ！

憲兵団の兵士の頬から血が出た

兵士は震え、ナイルは目を見開いた

『人を殺す覚悟？そんな物必要ない、殺すのが巨人か人間かの違いだ。巨人より人間の方が格段に殺しやすいしな、項じゃなくても死ぬ…今のはわざと外した、次は当てる』