不満な彼女は自由を求める【リヴァイ】 (ページ34)

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33話ページ34

だが憲兵団はこれにも意義を唱えた

ナイル「お待ち下さい。今の証言には、かなり個人的感情が含まれていると思われます。ミカサ・アッカーマンは幼い頃に両親を亡くし、イェーガーの家に引き取られたという事情があります。更に我々の調べでは、驚くべき事実が見つかっております。エレン･イェーガーとミカサ・アッカーマンは当時9歳にして、強盗誘拐犯である3人の男を刺殺している。いかに正当防衛とはいえ、根本的な人間性に疑問を感じざるを得ません。果たして彼に、人類の運命、人材、資金を託すべきなのかどうか」

ミカサの幼い頃の経緯と事情

それを知った貴族や議員は、今度はミカサまでも疑い始めた

ナイル「更にこの2人は──」

『黙れよ、ナイル』

ナイル「！」

痺れを切らしのだろう

Aがナイルに向かってツカツカと歩き目の前に立った

『エレン･イェーガーの巨人化の件、そしてミカサ・アッカーマンとの刺殺の件。今回とどう関係する？』

ナイル「っ………」

Aの鋭い視線にナイルは一瞬だが怯んだ

ナイル「だから、人間性を！」

『その人間性が何だ？本当に、お前ら憲兵団は利益と安全だけを好むな。そもそも、数年前の件を持ち出してどうする。調べ上げたって、馬鹿らしい。気持ち悪いなぁ、憲兵団は。そこにいる金持ち共に尻尾が降るのは、さぞ大変だろう』

ナイル「何だと…！？」

「それは我々の事か！？」

『あ？お前ら以外に誰がいるんだよ、無能共。そもそも、殺さなければどうなっていた？その時の、君達が助けにでも行ったのか？なぁ、どうなんだよ、師団長のナイル』