不満な彼女は自由を求める【リヴァイ】 (ページ4)

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3話ページ4

『ふわぁ～～～……』

エルヴィン「眠いのか？」

ある馬車の中でAがあくびをした

馬車の外は夕暮れ時であり、空は赤く染まっていた

『眠いに決まってるだろ、夜中には叩き起されて鬼ごっこしたんだから』

リヴァイ「お前にとっては、俺達を捕まえるのは鬼ごっこ程度の遊びだったってのか？」

そう言い反対側の座席でAを睨んだのは昨日捕まえたゴロツキのリヴァイ、そしてイザベル、ファーラン

『君達を捕まえるのなんて簡単、鬼ごっこ程度だよ』

リヴァイ「……」

エルヴィン「我々の事をよく思わないのは分かるが、くれぐれもAには逆らうな。君達の上司になったというのもあるが、逆らえば命は無いと思った方がいい」

ファーラン「絶対服従しろって言いたいのか？」

エルヴィン「違う、違反や兵団の中でおかしてはいけない事をした場合、勿論処罰が下る。重罪なら、尚のこと。これまで調査兵団の中にもその様な者もいた、そして重罪をおかした者は例外なくその場でAに殺された」

ファーラン「！？」

イザベル「仲間を殺したのかよ！？」

『仲間、ねぇ』

場合の窓枠に肘をつきながらAがイザベルを見た

『とち狂って急に同室の奴ぶち殺そうとした奴を仲間と思える？』

リヴァイ「勇敢な調査兵団にも変わった奴がいるみたいだな」

『そうだね、アイツは躾が足りなかった。僕のミスだ、叫び声が聞こえて駆けつけてみればナイフで殺そうとしている有様。止めようとしたエルヴィンにナイフ向けたから、逆に奪い取ってその場で殺した』

リヴァイ「随分と物騒だな」

『物騒な壁外に行くのが僕らの仕事だからね、物騒な奴もいるのさ』

ファーラン「……俺達を何処に連れていくんだ、話は終わったんじゃなかったのか」

馬車は調査兵団の宿舎とは別の場所へ走っていた

『いやね、君達が調査兵団へ入る事を政府とかからの承諾は得たんだよ。でもそれを認めたくない頑固な集団がいてね、今から説得に行くのさ』

イザベル「誰だよ、その集団って」

『憲兵団』

憲兵団、その単語にイザベルが強く反応した

イザベル「憲兵団なんかが認める訳ねぇだろ！」

『だから今から説得に行くんだよ、頑固な石頭を物理的に砕いてやりたいけど、それが出来ないからお話するしかないだろ？』

リヴァイ「貼り付けた様な笑顔ばっかしやがって」

『ははっ、褒め言葉としてうけとるよ』