不満な彼女は自由を求める【リヴァイ】 (ページ26)

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25話ページ26

Aside

エルド「ずっとは、きついですね」

オルオ「しかも14って…」

そう、辛かった

辞めたくても辞められない

自分を信じて着いてきてくれる兵士を裏切れない

自分だから着いていくという者もいた

それを見る度に、辞めたいって思って、同時に兵士長という立場に縛られた

弱音を吐いてはいけない

弱味を見せてはいけない

兵士を不安にさせてはいけない

強くいなくてはいけない

……笑っていなくてはいけない

『正直、疲れて疲れて、疲れ果ててたんだよ。壁外調査から帰った日と、命日の日に墓地に行く。それの繰り返し、ずっとずっと。そんな時に、リヴァイが来た。リヴァイにはあった当初から作り笑顔がバレててね、リヴァイ相手に誤魔化しは効かなかったんだ』

グンタ「確かに、兵長はカンも鋭いです」

ペトラ「そんな直ぐにバレたんですか？」

『うん、一発でバレた。貼り付けた様な笑顔ばっかしやがって、って。それでリヴァイが来て暫く経った時に、倒れちゃったんだ。過労とストレスって言われて、でもストレスなんて心当たりあり過ぎてね』

オルオ「団長やエルヴィン分隊長は…？」

『疲れて倒れるくらいなら、辞めてもいいって言われた。でも、辞めたら兵士が不安がるだろう。だから辞めないって言ったら、リヴァイが言ったんだ。俺がやるから辞めろ、って』

あの時は驚いた

辞めろって言う奴がいるなんて思わなかった

ずっとずっと、重圧と、血に塗れた光景を見てきて疲れてた

だから、その光景を同じく見てる兵士を不安にさせられなかった

でも、リヴァイは直ぐに気付いて、僕を救ってくれた

兵士長という立場から、解放してくれた

代わりにリヴァイが苦しい思いをするから、最初は断った

でも…

『気付いたら何か泣いちゃっててさ、《お前は疲れてる、だから辞めてもいい》って。それで、リヴァイに兵士長を譲った。譲ったっていうより、助けて貰ったの方が正しいかな』

ペトラ「じゃあ、今度は私達が兵長を支えましょう！」

『…うん、そうだね。今度は、僕が、僕達が支えないと』

いつか、人類が巨人に勝つその日まで

僕は血の道を歩き続ける

絶対に止まらない