不満な彼女は自由を求める【リヴァイ】 (ページ25)

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24話ページ25

その夜

調査兵団の兵舎では歓迎会が開かれた

ペトラ達の歓迎会だ

わいわい騒ぐ兵士を見てハンジやAは笑っているが、リヴァイはうるさいと言う顔で1人紅茶を飲んでいる

『３人共ごめんね、直ぐに出来なくて。壁外調査前って、どうしても忙しいからさ』

ペトラ「いえ！全然大丈夫です！」

グンタ「賑やかですね」

『うん、今日は歓迎会も兼ねてるけど、壁外調査が終わった時はこうやって集まるんだよ。生きて還って来た事を、祝福するって意味で。リヴァイは騒がしいの苦手なだけど、これだけは毎回ちゃんと出てくれるからね』

ペトラ「仲間思いなんですね」

『そうだね、無愛想だけど誰よりも仲間を大事にする。だから兵士長になったんだろうね』

ペトラ「…あの」

『ん？』

ペトラ「Aさんは、どうして兵士長を辞めたんですか？」

ペトラの言葉にオルオ、エルド、グンタが一斉にAを見た

グンタ「俺も、理由が知りたいです」

エルド「自分から兵士長をリヴァイ兵長に譲ったと聞きましたが」

数秒、Aは黙りこんだが真剣な目をする4人に根負けし口を開いた

『疲れてた』

エルド「疲れてた？」

『僕さ、14歳で兵士長になったんだ』

ペトラ、エルド、グンタ、オルオ「14歳！？」

前兵士長だった事は知っていたが、流石に14歳で兵士長だった事には4人も驚いた

14歳でなど、まだまだ子供だ

オルオ「14歳で兵士長すか！？」

『そ、14歳。嬉しかったよ、でも元々僕は面倒くさがり屋だから、渋々ってところもあった。それに加えて、兵士長という立場上、壁外調査では酷な決断を迫られる。支えてくれる仲間もいたけどさ、その仲間がどんどん減っていく。目の前で食われて死んで、還って来ない。それを、リヴァイが来るまでずっと続けてた』