不満な彼女は自由を求める【リヴァイ】 (ページ3)

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2話ページ3

ウォール･シーナの地下街に憲兵団と共にゴロツキを捕まえに来た調査兵団だったがAのはしゃぎ様に働く前から疲れてきていた

『ミケ～、地下街ってやっぱいいねぇ。ワクワクするよ』

ミケ「お前、地下街に来た事があるのか？」

『うん、ここじゃなくてウォール･マリアとローゼの方だけど。ここよりもっと広かったよ、あっちは。それに、貧困もあっちのが酷かったなぁ……』

しっかりとゴロツキを探しながらもAは散歩でもするかの様にのんびりとしていた

その直後だった

「誰か！憲兵団を呼んでくれ！」

地下街の住人の声、そして僅かに立体機動装置の音が聞こえた

憲兵団「出た、遅れをとるなよ！」

『あぁ……(遅れをとるな、いつも捕まえられない奴が何言ってんだか)』

A達も立体機動装置を使い声のした方へ飛んだ

暫くすると立体機動装置を操る3人を見つけた

しかし中々の操作に憲兵団はバランスを崩し、立体機動の姿勢をあっという間に崩されてしまった

調査兵団は普段巨人と戦っている時と比べ楽なものであり、バランスを崩す事もなかった

追いかけている内に3人の内の1人が壁を使い調査兵団を躱した

『！』

ミケ「どうしたA、急に笑って」

そう言われたAは至極楽しそうに笑顔を浮かべていた

『ははっ、見つけた』

再び方向転換しゴロツキを追いかける

調査兵団も手は抜いているがあちらも立体機動装置の扱いには慣れている様だった

ゴロツキがバラバラになり、撹乱を始めた

エルヴィン「A、鬼ごっこは得意だろう？」

『うん、久しぶりに楽しめそうだよ。ミケと動く、エルヴィンは交渉の時頼むよ』

立体機動装置。駐屯兵団、調査兵団、憲兵団、3つの軍団の中で最も立体機動装置の扱いに慣れているのは調査兵団だろう

ゴロツキをつかまえる等造作もない事だった

『ミケ先回りして上から抑えて、極力怪我はさせない方針で』

ミケが頷くと、Aはゴロツキが出てきた窓の下から刃を振るった

しかしゴロツキもギリギリの所で躱した

『ありゃ、躱されちゃった。でも……』

再び方向転換し、ミケが先回りした方へ飛ぶとゴロツキがミケの刃を片方飛ばした所だった

『は～い、そこまで』

ミケとゴロツキの間に入り、ゴロツキの持っていたナイフを自分の刃で受止め、間合いを詰めた

？「女……！？」

声を聞きAが女だと分かったゴロツキが動揺を見せた

『心外だな、女だよ』

Aがバサリとフードをとった