不満な彼女は自由を求める【リヴァイ】 (ページ14)

今日:59 hit、昨日:5 hit、合計:104,708 hit

13話ページ14

エルヴィンはただ注意をしただけだ

しかしイザベルは相当イラついた

『イザベルごめんねぇ、エルヴィンも悪気は無いんだよ』

イザベル「お前はしっかりしろって何回も言われてムカつかねぇのかよ！？」

『いやぁ、いつも言われてる事だから、ムカつくというより聞き飽きたって感じかな。じゃ、僕はエルヴィン達と行動だから。くれぐれも単独行動は止めなよ、死んじゃうから』

暫くすると、エルヴィンの言った通り雨が降り始めた

最初は小雨程度だったが、視界が悪くなってきた

エルヴィン「(視界が悪いな、これ以上激しくなると信号弾が役に立たない)」

キース「エルヴィン、速度を落とすか？」

エルヴィン「えぇ、平地はなるべく早く抜けたい所です」

エルヴィンが進路決定である緑の信煙弾を撃った

『うわぁ、霧も出てきた。既に1人死んだのに、こりゃいつも以上に最悪だ』

エルヴィン「お前がしっかりしない事が、俺にとっては最も最悪な事だ」

『もう聞き飽きた、それに──』

バシュ！

A達の視界に黒い煙が上がった

黒い信煙弾、つまり

『ありゃ、”奇行種だ”。団長、向こう側がやられたかもしれません』

キース「エルヴィンと向かえ、ミケや他数名も向かわせる」

『はい』

通常種の巨人ならば数人いれば何とかなる

しかし奇行種は通常種と全く異なる動きをする

信煙弾の上がった方の部隊はもう生き残ってはいなかった

1人を除いて

『リヴァイ』

リヴァイ「……」

信煙弾の上がった場所の近くに到着した時、奇行種であったであろう巨人は既にリヴァイが倒していた

そして雨が止み、日の光がさすと同時に巨人の体は蒸気を上げながら消滅していった