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ーAsideー



気持ちよさそうに縁側で眠っていた彼を起こすのは、

いつも気が引ける。



近頃はこの村も随分と気候に恵まれるようになった。



眠りについた体勢のせいか、

幾分か彼の髪や隊服は緩んでしまっていたので

私はそれらを整える。





A「ベルト、苦しくないですか?」


杏「ああ、問題ない」




昼間に隊服を着こなす彼は、

今日も一段と素敵だった。




日中、太陽に照らされて隊服を着ることは少ない。



任務は基本夜であるので、

日が昇っている間の活動といえば

柱合会議などの特別なものに限る。





今日は、彼がお館様直々にお声かけを頂いたので、

本部への訪問予定である。




そしてそんな彼に

私も同行するというスケジュールだ。





私自身、彼の任務に同行することは

今となっては珍しくもないので

家事は千寿郎が安安と引き受けてくれた。






杏「む、財布か?

  なぜ武器を持たずに財布を持つ」





千寿郎に手を振り、屋敷の門をくぐって少しすると、

不思議そうな彼の声が聞こえてくる。






A「繁華街を通るからです。


  日が沈むまでには帰れるでしょうし、

  夜ご飯の買い物をしなくてはいけません」




私は鬼狩りの際、日輪刀を使わない。




同じように猩々緋鉱石で製造された私の武器だが、

普通の刀とは違って持ち運びづらい。




ただでさえ

今日は礼服が体を締め付けるため動き辛い。



なので武器は、

屋敷内にある格納庫にしまってきたのだった。






杏「Aが決めたことならば、

  これ以上は何も言うまい」





納得がいかないような目をする彼は

きっとまだ分かっていないのだ。

19→←17 ー杏寿郎sideー



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設定タグ:鬼滅の刃 , 煉獄杏寿郎 , 宇髄天元   
作品ジャンル:恋愛
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まるまるもりもり(プロフ) - さねみん推し(だが渋い槇寿郎も好き)さん» たしかにそうですね!そうすぎますね!!!!!書き直させていただきます!的確なご指摘本当にありがとうございます(TT) (2021年3月14日 11時) (レス) id: 1253c02f70 (このIDを非表示/違反報告)
さねみん推し(だが渋い槇寿郎も好き) - すいません・・・「エピローグ」の所、物語の最初なので「プロローグ」の方がいいんじゃ・・・(^_^;) (2021年3月14日 6時) (レス) id: ff085d1bee (このIDを非表示/違反報告)
まるまるもりもり(プロフ) - 凪子さん» 凪子さん、素敵なコメントありがとうございます^ ^ そうですよね!煉獄さんは身分差は気にしない素敵な人ですよね(*^^*) 凪子さんにもっと楽しんでいただけるように、頑張ります!! (2021年3月13日 23時) (レス) id: 1253c02f70 (このIDを非表示/違反報告)
まるまるもりもり(プロフ) - 衣世さん» 衣世さん^^コメントわざわざありがとうございます!とても嬉しいです(^-^)ハッピーエンドになるように頑張りますね!! (2021年3月13日 23時) (レス) id: 1253c02f70 (このIDを非表示/違反報告)
凪子(プロフ) - 身分の差…煉獄さんは気にしないと思いたいです!展開を楽しみにしています(^^) (2021年3月13日 8時) (レス) id: 33c3d87eb8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:わたあめ | 作成日時:2021年3月12日 20時

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