弐拾伍 ページ25
読みやすさと文字数の都合上漢字変換をしています。ご了承下さい｡
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今剣side
「A、きのうていれをうけなかったものたちが、ていれをうけてくれるそうですよ！」
『…それは真か？』
「まことです。ぼくはうそをつきませんよ！」
『そうか……良かった…』
Aは昨日、全員を手入れしたわけではありませんでした｡
なぜなら、手入れを拒む者達の意見を尊重したから｡
むりじいをしないのは、Aらしいです｡
それでも、Aが本心からその者達を手入れしたかったのも事実です｡
だからぼくは、昨日Aが鶴丸に連れて行かれた後、彼らを説得しに回りました｡
Aに気付かれない様に｡
ぼくも前任に虐げられてきた短刀のうちの一振り｡
だからみんな、ぼくの言うことには耳を傾けてくれました｡
「それじゃあいきましょう、A！」
「待て、今剣。俺も一緒に行こう」
「みかづきもですか？」
「嗚呼。よいか、A」
『妾は構わんが…』
「ぼくもかまいませんよ。それに、みかづきがいたほうがいろいろとすすみやすいですからね」
『進みやすい…？何がだ…？』
「今はまだ知らなくてよい」
「そうですよ。それじゃあこんどこそいきますよ！」
そう言ってぼくはぼくよりは大きい、けれど普通よりかは小さいAの手を引いて目的の場所へと向かいます｡
三日月が一緒なのは気に食いませんが、三日月がいた方が色々と進みやすいのも事実です｡
三日月は、前任がいた頃、そして今もこの本丸の指揮を執っています｡
ぼくには、ぼくたちには、Aをこの本丸の主として迎え入れる以外の選択肢はありません｡
けれど、いくらぼくたちがAを歓迎しても、他の者達がそうでなければ、Aが辛い思いをするだけです｡
けれど、三日月は、そんな人達を、良く言えば説得、悪く言えば丸め込めます｡
適材適所、というやつです｡
ぼくができることは、Aは絶対にぼくたちに危害を与えない人だと説得することだけ｡
信じるのと、主とするのとでは、訳が違いますからね｡
悔しいですけど、ぼくに三日月程の説得力があるとは言えません｡
だから、仲介役は任せます｡
でも、Aは渡しませんからね｡
そんな思いを込めて三日月を見れば、三日月もその目に妖しげな色を湛えてぼくを見下ろしていました｡
まるで、ぼくの考えはお見通しだと言うように｡
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乃愛(プロフ) - 初コメ失礼します！私、愛され大好物なので嬉しいです！刀剣男士全員推しなので嬉しいです！更新頑張ってくださいね！ (2023年4月7日 21時) (
レス) id: 3b02df20c8 (このIDを非表示/違反報告)
詩月(プロフ) - 胡蝶蘭さん» 胡蝶蘭さん、感想とリクエスト有難うございます！お返事が遅くなりすみません…続編移行をした際に書かせて頂きますね！ (2019年9月16日 7時) (レス) id: 47903b2cc4 (このIDを非表示/違反報告)
胡蝶蘭 - 最後まで見ました！面白かったです！リクエストで、小烏丸と夢主の夫婦的行動みたいなのが見たいです！小烏丸が皆の父上なら平安組より前から生きてる夢主は母上なのではみたいな？（＞ｍ＜）☆ｵﾈｶﾞｲｼﾏｽ (2019年8月26日 2時) (レス) id: 1fa4972d94 (このIDを非表示/違反報告)
咲くや - 面白くて続きが気になります 更新頑張ってください。 (2019年5月27日 23時) (レス) id: 2369d330ed (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - 乱ってもしかして女の子の格好を禁止されてんなら女の子の服を持って土下座してでも「男の娘になってください！」って言うよ← (2019年5月1日 9時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩月 | 作成日時：2019年2月26日 3時
