忘れられない人（F）

隣の席 ページ3

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｢今日から、営業部で一緒に働くことになった相良さんです。皆、よくしてやってね。｣




部長の紹介に、私も頭を下げる。





｢相良Aです。まだ上京したばかりで、分からないことだらけですが、よろしくお願いします。｣




温かい拍手が響き渡り、席へ案内された。




部長も職場の人もとてもいい人そうで安心した。






しかも、隣の席が、藤ヶ谷さん…………！！






ラッキーだなあ……








浮かれている私をよそに、周りはカチャカチャとパソコンの音を鳴らし始める。









すると、肩をちょんちょんっと触られた。








｢わかんないことあったら、俺が教えるから聞いてね。｣








藤ヶ谷さんからの耳打ち。






やることなすことイケメンすぎる。
それにパソコンを見てる横顔がとても綺麗だった。






｢ありがとうございます///｣

動揺しまくりの自分に、イケメンへの免疫のなさを実感する。







藤ヶ谷さん、これはモテモテだろうなあ、









なんて思いながら、私も自分の資料に手を付け始めた。

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