優しい人 ページ2
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私は出社してすぐ、その光景に圧倒される。
……何ここ。
カツカツとハイヒールを慣らして歩く人や、資料や電話を片手に歩く人。
忙しない様子がそこには広がっている。
「ここが都会…」
なんて呟いてぼーっと立ちつくしていると、誰かにぶつかってしまった。
ドンッ
「ご、ごめんなさい!!」
瞬時に謝ると同時にふわっと私を包む甘い香り。
背の高い彼が慌てて顔を覗き込んできた。
「ごめんね!大丈夫?俺ちゃんと今前見えてなかった、怪我してない?」
まって…すっごくイケメン。
きっれーーーな鼻筋にぷっくりした唇。
地元のイケメンと呼ばれる男子には比べ物にならないくらいかっこいい人が、クリっとした目でこちらを見つめていた。
「だ、大丈夫です!!私こそすみません、ぼーっとしていて。失礼しました。」
我に返った私は慌ててそう言って、すぐにその場を立ち去ろうとした。
こんなかっこいい人が初めて話す人なんて恐れ多すぎるっ。
するとその人が、背を向けようとした私の腕を掴んだ。
「まって!もしかして新人の子?」
ポッ…
そんな音がするくらい私の鼓動がドキドキしてしまっている。
「は、は、はい!営業部の、相良Aです!、」
自分でもびっくりするくらいに裏返った声。
そんな私をみて、プッと吹き出すと、彼は満面の笑みで答えてくれた。
「そんなに緊張しなくていいよ。笑営業部の藤ヶ谷太輔です。同じ部署なんて運命かな?」
そう言ってあざとく口角をあげる彼にまたもや見とれてしまう。
私は藤ヶ谷さんに連れられて部屋まで案内してもらった。
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ぱん(プロフ) - 桃色さんさん» 藤ヶ谷くんとそんなことになったら眠れませんよね笑(*゚∀゚*)続きもよろしくお願いします!! (2020年1月27日 7時) (レス) id: a126447306 (このIDを非表示/違反報告)
桃色さん - 結婚したら毎日こうなるのかな?と思ったら自然と笑みがこぼれたりしますよね。あんな事やこんな事とか。また幸せが続くといいですね。続き待ってます。 (2020年1月27日 0時) (レス) id: f0b607ac31 (このIDを非表示/違反報告)
ぱん(プロフ) - 桃色さんさん» コメントありがとうごさいます…!ぜひこれからの展開も楽しみに読んでいただけれたらと思います(*´∀`) (2020年1月20日 16時) (レス) id: a126447306 (このIDを非表示/違反報告)
桃色さん - いい話しですね。忘れられない、けど何か思い出してしまう。そんな切ない感じの、私も気持ち分かりますし、好きですよ。続き待ってます。 (2020年1月20日 0時) (レス) id: f0b607ac31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Nanami | 作成日時:2020年1月12日 23時