番外編☆5 ページ40
・
「はぁ、あと1週間だね…」
「おー、」
月日はあっという間に流れて
太輔が出発するまで、あと1週間になっていた。
それなのに太輔は、全然寂しそうじゃない。
そりゃ、プロジェクト楽しみなのはわかるけどさ、
もう少し私にデレデレしてくれてもいいんじゃない?
私はテレビを見つめる太輔の横顔をわざとらしく睨みつける。
こうやって2人家でのんびり出来る休日も最後なんだよ?
「うわ、何だよ。笑」
「もうあと1週間だよ!」
「さっき聞いたって笑」
私の目線に気づいて少し苦笑いしてきた。
なんでそんなに平気な顔するのさ
まさか私と離れたほうがせいせいするとか思ってたらどうしよう…。
・
「A、ごめんって。意地悪した。」
「……。」
「俺が寂しくないとでも思った?」
「……思った。」
「めちゃくちゃ寂しいよ。」
しょんぼりしまくっている私がいよいよ可愛そうになったのか
太輔はいつもの優しい声で私を慰めた。
ぐいっと肩を引き寄せられて
さっきよりももっと太輔に密着させられる。
見上げると、切なそうに私を見つめる目
ゆっくりと私の唇に視線を変えて距離を詰めてきた。
「……ここ触れたら、止まんないけどいい?」
「……。」
人差し指で、私の唇をなぞる
こういう雰囲気を作る時の太輔は、いつも少し大人でかっこいい。
結局わたしの許可なんか取らないで、小さなリップ音を、立てて唇を重ねられた。
最近の私、どうしちゃったんだろう。
太輔が離れていっちゃうんじゃないかってすごく不安になる。
このキスも、触れる手も、私を見つめる表情も、
私だけのものである保証が欲しくて
太輔に言葉を求めてしまう。
もっと大好きって
私だけだって
言わせたくてたまらなくなる。
いつからこんなに面倒くさい女になったのか。
・
「……ハァッハァッ」
いつになく太輔は乱れてて
激しく私を求めた。
「……どこにもいくなよ。」
不意に零れた言葉
私と太輔は同じ気持ちだったんだ。
「……太輔、私も同じ気持ちだよ。
どこにもいかないで。」
「いくわけねえだろ。」
私の不安を一瞬で取り除いて
優しく抱きしめてくれる。
私もその気持ちに答えるように
太輔の大きな背中を抱きしめた。
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ぱん(プロフ) - 桃色さんさん» 藤ヶ谷くんとそんなことになったら眠れませんよね笑(*゚∀゚*)続きもよろしくお願いします!! (2020年1月27日 7時) (レス) id: a126447306 (このIDを非表示/違反報告)
桃色さん - 結婚したら毎日こうなるのかな?と思ったら自然と笑みがこぼれたりしますよね。あんな事やこんな事とか。また幸せが続くといいですね。続き待ってます。 (2020年1月27日 0時) (レス) id: f0b607ac31 (このIDを非表示/違反報告)
ぱん(プロフ) - 桃色さんさん» コメントありがとうごさいます…!ぜひこれからの展開も楽しみに読んでいただけれたらと思います(*´∀`) (2020年1月20日 16時) (レス) id: a126447306 (このIDを非表示/違反報告)
桃色さん - いい話しですね。忘れられない、けど何か思い出してしまう。そんな切ない感じの、私も気持ち分かりますし、好きですよ。続き待ってます。 (2020年1月20日 0時) (レス) id: f0b607ac31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Nanami | 作成日時:2020年1月12日 23時