本懐《黒》 (ページ23)

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先生「それではこのプリントを各クラスに貼ってください。説明も明日のHRでよろしくお願いします」

紙にかかれている文字

"文化祭"

クラス運営委員に1人で立候補した私はイベントごとの運営をしなければならない。

もちろん

佐久間「文化祭！！楽しみだー！！」

彼も一緒に

「……とりあえず、これを教室に貼るから帰っていいよ」

佐久間「せっかく任命されたんだから俺もやるよ！！」

「………そう？」

佐久間「目黒くんとはいつから付き合ってるの〜？」

「高校1年の時からだよ」

佐久間「にゃ〜美男美女だね！目黒くんファンクラブあるんでしょ？」

「らしいね」

画鋲でプリントを貼り、全員の机に手紙を置いている時も佐久間くんは話を辞めなかった。

騒がしい…

「……じゃあ……私、蓮待たせてるからそろそろ帰るね」

佐久間「あ！！！まって！！俺聞きたいことあるんだ！」

「ん？」

教室から出ようとした時、佐久間くんは机の上に座って足をバタバタさせた。

私の方を見て、余裕そうな顔をしていた。

「ごめん、私……早くして欲しいかも」

お兄ちゃんでもないあなたには愛想笑いで返した。

学校ではお兄ちゃんの耳に入るから優しくてよく笑う私でいたいから。

佐久間「……佐野さんさ

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ほんとはそんなに笑う人じゃないでしょ？」

大きな刃物で刺された気分だった。